うえお久光のレビュー一覧
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ネタバレ評判を聞いて購入。
紛れも無い大当たりでした。
1つ目の話は火の鳥復活篇と某ゲームを思いださせるような内容で、ふむ、なかなか面白いな。。とかクオリアかぁ…とか思ってました。
そして、2つ目の話を読んで…気がついたら読み終えてました。量子力学だとか、コペンハーゲン解釈だとか、多世界解釈とか、フェルマーの原理とか出てきて、ふむふむ・・・とか思ってたら怒涛の超展開。
平行世界を利用して、真実を突き止め初めてからはページをめくる手が止まらなかった。そして、過去を変えることを思いつき、さらに過去に戻り、魔法少女である自分の可能性を探し…とこのあたりの時はもうページをめくるのももどかしくなるほどハマり込 -
Posted by ブクログ
2010年7月当時の日記転載
クールな雰囲気に惹かれて購入したのですが、評判の「紫色のクオリア」の作家さんなんですね…
にしてもすげえ。
共感覚障害が先天的に広まっていて、それをコントロールするためにサプリが常用されている世界のお話。
その共感覚障害とサプリ(ドラッグ)を引き出しにして、十代の悩みや葛藤や希望や欲望をテーマにし、大人と子供の価値観のズレ、世界と個人の差、知覚しきれていない熱い情熱のうようなものまで描き出したこの物語を、評価しないわけにはいかないと思う。
これ一冊でかなりの物量感。
だけど詰め込みすぎだとは感じない。
出し切れていないとも感じない。
必要なも -
Posted by ブクログ
ネタバレ新書購入
ファンタジー。ライトノベル。シリーズ。推理物。
魂集め編が終了し、イブ編に突入。
コウは果たして、誰を選ぶのか。
今回で決まるはずが。
分冊(上下になりました)。
まだ、耐え続けるコウ。
すごいなぁ。女性に襲い掛からないための、ギブス(大リーグ養成ギブスに似た品)つけて学校に通い、男の子の生理に振り回されて。
泣かせます。
主人公、いつになく、辛い展開ではないでしょうか。
日奈の死んだ校庭で、借り物競争に「今一番好きな人」というお題を出されて凍りつく。
周囲のノリは学園物で、体育祭で、熱血しているのに。
次の巻でけりはつくのかな? -
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<内容>
赤松祐樹にシフトしていることを打ち明けたクラスメイトの高嶋空。だが、空のシフトは普通とは少し違っていた。シフトするたびに痛みをともない、女戦士・カレンの中にシフトするという不思議なものだった。
<感想>
やっぱシフト神っ
1>3>2巻っていう感じですかね。。
色々と過去についての秘密が分かる、ということも含めて、今までの伏線を使っているのもなおよし。
文庫化に伴って、安価になったことも嬉しいですね。
これで、ラノベ三巻でハード一冊ほどの値段になったのか?
ただ、ハードになれているとラノベ側の絵に違和感が多少残るけど……
それにしても本当に伏線多いなぁ。
という -
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ネタバレ評判の良いライトノベルの復刊に興味が湧いて購入。
他人がロボットに見える毬井ゆかりではなく、その友人 波濤学が主人公。「他人がロボットに見えるから何?本人が社会に溶け込みにくいくらいしか問題点なくない?」と思ってたけど1話を読んでそういうことではないのが分かった。
2話も同じような感じで話が進むのかなと思いきや、方向性とスケール感が大きく変わる。大好きなただ1人のために主人公が人間という枠から外れていくストーリーや、相手にどうしたって分かってもらえないクソデカ感情が私は大好きだ。こういう話はなんぼあっても良い。友人や恋人の運命を変えるために人間を辞めたり己を擦り減らす主人公がいる作品を常々 -
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確か「ミステリーツアー」講談社で紹介されていて、気になって読んでみました。キャラクターに入れ込む前に話が展開して行き、少し読みにくい印象受けたものの、なるほど、これは2002年の作品にしてはとんでもない特殊設定もののミステリーなんだな、と思いました。ライトノベルの方向性があまり定まってなくて、作風も当時は自由だったのかな。
悪魔のカメラを使って死んだと考えられる殺人がおこり、主人公のコウは悪魔の訪問を受けたためにその、超現実的な物の存在と、使い方を知ります。いったい誰が、なんのために、どうやってその道具を使ったのか。変人や金持ちの集まる高校のミステリーサークルメンバー、日奈とコウを中心に謎解き -
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ネタバレ膨大なSF知識をラノベに落とし込んだ物語。テンポがよく一気に読めた。2話構成+aという収録は、物語の尺とスケールのバランスが少々悪く感じるけれど、それは構成面の悪さではなく、この設定で色々な形の話をもっと読んでみたかったな、というかなり贅沢な感想によるものです。ラノベとしてもSFとしても傑作だと思う。
* 設定の広がり
人間がロボットに見える、という少女の設定を連想式に広げて話を組み上げている。人間がロボットに見える=人間とロボットの見分けがつかず、人間と感覚を共有できない。その悲しみが上手く思春期特有の全能感や少女性と合致していてストーリーが非常にライトノベルとの親和性が高い。ロボットと -
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ネットのレビューでSFものとして高評価だったので購入。
男主人公とヒロインがいて…という最近のラノベに多い設定でなく、
女の子どうしの物語であるのが印象的でした。
あらすじを読んだときは、ゆかりの”目”が物語の主軸なのかな、と思いましたが、
「友達を助けるために無数のパラレルワールドを飛び回る物語」と言ったほうが正しいかもしれません。
第一話の平和な話から急転直下、第二話以降は物語が目まぐるしく展開します。
やや急激すぎる感じもしましたが、怒涛の展開に思わず引き込まれてしまったのも事実です。
「中学生の女の子たちの友情」と「物理学の知識を基にしたパラレルワールド(orタイムリープ?)SF」