チャイニーズ・タイプライター 漢字と技術の近代史

チャイニーズ・タイプライター 漢字と技術の近代史

4,950円 (税込)

24pt

3.0

本書の主軸をなすのは、西洋のラテン・アルファベットを基にして作られた「近代」の象徴としてのタイプライターと、中国語との間にある距離感である。その隔たりゆえに中国語そのものに「問題」があるとみなされ、それを克服するための「パズル」が形作られることになる。常に西洋の「本物」のタイプライターを意識しつつ、この「パズル」を解こうとしていく人々の群像を描いていくなかで、漢字についての発想の転換や戦時中の日中関係、入力や予測変換といった現在につながる技術の起源に至るまで、さまざまな話題が展開されている。タイプライターというモノを起点としつつ、それの単なる発明史をはるかに超える射程を持った本であり、関心や専門を問わず広く読まれるべき一冊である。



目次



謝辞

序論そこにアルファベットはない

第1章近代との不適合

第2章中国語のパズル化

第3章ラディカル・マシン

第4章キーのないタイプライターをどう呼ぶか?

第5章漢字圏の支配

第6章QWERTYは死せり!QWERTY万歳!

第7章タイピングの反乱

結論中国語コンピューターの歴史と入力の時代へ



訳者解説



索引

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チャイニーズ・タイプライター 漢字と技術の近代史 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2023年04月20日

    とっても真面目な技術の発展史。
    興味のあるところだけ拾い読みしました。
    それでもじゅうぶん楽しかったけど。

    一文字ずつ印字するタイプライターは
    表意文字である漢字には対応できない。
    それを可能にするべく考えだした
    先駆者たちの発想と技術がすごい!
    やがてパソコンへと応用され
    こうして漢字文化圏の人...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年08月09日

     日本語は、ひらがな+カタカナ+漢字の表音文字と表意文字の組み合わせだ。
     読み慣れていないせいだが、英語の文章のアルファベットが並んでいるのを見ていると、ぱっと見で文全体の意味を把握できない。
     日本語だと、漢字をつまみ取れば、ひと目で何となく文意を探ることができる。
     アルファベットを採用してい...続きを読む

    0

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