どくとるマンボウ医局記 新版

どくとるマンボウ医局記 新版

968円 (税込)

4pt

4.5

『どくとるマンボウ航海記』前夜。慶應病院神経科に勤める若きマンボウ氏は、愛すべき患者たちとふれあい、変人ぞろいの同僚と安酒をあおりつつ、人間の本質に思いをはせる――。ユーモラスな筆致のうちに、作家・北杜夫の鋭い観察眼と深い内省が窺えるエッセイ。新たに武田泰淳との対談「文学と狂気」を増補。〈解説〉なだいなだ



目次



第1章 大遅刻と教授からしておかしいこと

第2章 医局員のほとんどが変っていること

第3章 フレッシュマンの生活とイカモノ食いのこと

第4章 朝寝坊の万年おじさんのこと

第5章 宇宙精神医学研究室のこと

第6章 精神科医一刀斎のこと

第7章 医局長の子分役のこと

第8章 留学を思いたつこと

第9章 山梨県の病院へ売りとばされたこと

第10章 助人ついに来たる

第11章 愉しい日々と悲惨な夜

第12章 東京へ帰ったことと航海のこと



あとがき



解説 なだ いなだ

対談 文学と狂気 武田泰淳・北杜夫

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どくとるマンボウ医局記 新版 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『青春記』(1968)と『航海記』(1960)の間を埋める。でも、1993年(66歳)の出版だから、著者の躁鬱も相当進んでいる。
    26歳で大学卒業、医師免許をとって、大学病院に医局員として勤務。なんのためかと言えば、勤めながら博士論文を書きあげ、ドクターをもったドクターになるため。でも無給。一種の徒

    0
    2025年05月08日

    匿名

    購入済み

    北杜夫氏の精神科医としての含蓄の深さと、患者さんへの深い理解に驚きました。
    他のマンボウシリーズでのイメージとは一風異なる、医師としての北先生の姿が垣間見られます。

    #切ない #深い #憧れる

    0
    2024年06月12日

    Posted by ブクログ

    昔読んだことがあると思ったのだが、内容を全く覚えていなかった。それだけに新鮮に読むことができた訳であるが。
    どくとるマンボウシリーズなので、いつものユーモアあふれるエッセイを想像したのだが、本作はちょっと雰囲気が異なる。
    いや、最初の方はそんな趣で、医局にはこんなにも変人が多いのかと驚いたところであ

    0
    2023年08月20日

    Posted by ブクログ

    マンボウの由来が丁寧に書かれていて面白いです
    ところどころで支離滅裂に感じますが、内容と合っているので
    より楽しめました

    0
    2023年01月07日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    私は大鬱になって呼吸をするのも苦しい状態も体験した。自律神経の失調も起こし、下痢をしたり便秘をしたり、或いは急に暑くなったり逆に寒けを覚えた時もあった。しかし、どんな鬱でも時期がくれば必ず治ると確信してじっとしている。これを私は虫の冬眠と称している。これだけは世間の人は私を見習っていただきたい。なに

    0
    2021年09月29日

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