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Posted by ブクログ
本書は、たかどのほうこ(高楼方子)さんによる「へんてこもり」シリーズの5作目にあたり(2011年)、前作から8年あまり経過していることもあって、お話の前にキャラクター紹介が入っており、そこで、「そらいろようちえん」の4人の子どもたちや、へんてこもりの仲間たちの名前も知ることができるので、ここから初めて読む子どもたちも、自然とお話の世界に入ることができるようになっている。
私個人の思いとして、前作から変わってしまったような印象を受け、本書もお話自体は楽しいのだけれど、方子さんが書くにしては少し物足りないというか、以前には感じられたへんてこもりのへんてこさも無く、皆が皆、いい人っぽいのも、せっかく見た目から連想させられそうな個性の違いが曖昧化しつつあるようで気になるところではあった。
しかし、だからといって、それが実際に本書の対象となる子どもたちにとって面白くないのかというと、そういうわけでもなく、その独特な緩さを持ったキャラクターと子どもたちが一緒に何かをやる展開にワクワクさせられるものがあるのも確かで、更に本書に於いては、ある意味主役ともいえる「まるぼ」のにせもの(!?)が登場したり、名前に込められた効果が実際に起こる、魔法のような草の存在に夢があって想像力を刺激させられたりする中、それぞれの望むものに対して、どう手を差し伸べればいいのかといったことも教えてくれる点には、対象の子どもたちに向けた周りとの寄り添い方を示しているようでもあり、こうしたお話の作り方には、やはり幼年童話なのだなということを感じ取ることができ、私の印象も完成度というよりは好みの問題なのだということを実感する。
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