ロヒンギャ危機―「民族浄化」の真相

ロヒンギャ危機―「民族浄化」の真相

968円 (税込)

4pt

ロヒンギャは、ミャンマー西部に住むイスラーム系民族のひとつだ。軍事政権下、国籍が与えられないなど長く差別されてきた。2017年の国軍による掃討作戦以降、大量の難民が発生し、現在100万人が隣国のキャンプで暮らす。民主化運動の指導者アウンサンスーチーはなぜ「虐殺」を否定するのか。本書は、複雑な歴史的背景やミャンマーをめぐる国内・国際政治を通し、アジア最大の人道・人権問題の全貌を示す。

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ロヒンギャ危機―「民族浄化」の真相 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年12月25日

    国民国家というシステムの副作用として生まれた民族問題の現実をありありと活写されており、読む方も無力感しか感じ得ない。最後の「おわりに」が本書の全て。

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    Posted by ブクログ 2021年04月23日

    ミャンマーにおけるロヒンギャ問題の複雑さ。
    差別の構造、なぜアウン=サン=スーチーは黙認するのか
    そもそも国軍があれほどまでに力を持っているのはなぜか
    解決の糸口はあるのか

    今まで日本語の文献でこれほど広い視野で客観的に書かれたものを目にすることができなかったので、ミャンマーで起きていることに興味...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月08日

    中西先生の著書は初めて読んだが、さまざまな方向からロヒンギャ問題について論じられていて、明確に解決策も提示いていたので読みやすかった

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    Posted by ブクログ 2021年10月02日

    ロヒンギャ迫害、難民がどのような歴史的背景から生じてきたのかということが詳細に描かれている本である。
     単なる事件の説明だけではなく、人々の移動、日本の敗戦からの国土の建設、など様々な理由が改訂ある。

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    Posted by ブクログ 2021年06月20日

    ミャンマー西部に住むイスラーム系民族のひとつであるロヒンギャを巡る2017年の国軍による掃討作戦以降の大量の難民の発生等の一連の危機について、危機がどうして起きたのか、その余波が世界にどう広がっているのかといった点を、歴史的背景の考察も踏まえながら検討し、将来に向けての展望と日本が果たすべき役割につ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年04月15日

    ミャンマー問題の背景を知ろうと購入。背景はおぼろげに見えてくるも、問題の複雑さと解決困難さに言葉を無くす。ミャンマーは長らくにわたり国内紛争と難民問題を抱えてきた国であり、ロヒンギャ危機もそれらの一つの側面である。民族間の対立、暴走する国軍、多宗教との軋轢等、あらゆるステークホルダーの板挟みに置かれ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年03月26日

    ロヒンギャと呼ばれる人たちがミャンマーでひどい目にあっているというニュースをよく目にするがどういう問題なのかわかっていないと思ったので手にとってみた。現時点、軍がクーデターを起こして政権を奪ってしまいロヒンギャの話をあまり目にしないけれども...。真面目な学者の作品らしくわからないことはわからない、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年03月04日

    大変難しい問題だ。
    ロヒンギャとはミャンマーのバングラデシュ側にいる少数のムスリム。
    宗教、歴史、国籍等多くのファクターが絡み合って、問題を複雑化している。
    最後に日本の出来ることとして5つあげているが、たしかにやるべきだと思うがその反面他国に日本1国がそこまで立ち入る権利があるのかと悩む。国際機関...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年02月26日

    ロヒンギャが抱える問題について、根本底なところから解説をしている。
    単に難民を容認すればいいということではなく、もともと持っている偏見や、民族間での問題もあり、
    根本的な解決が非常に難しいということではないことがわかった。
    ミャンマーの滞在中も、ロヒンギャに対する不満は現地の方から聞いていたので、今...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月11日

    アウンサンスーチーさんの言動、豹変かと思ったが、元々、ロヒンギャは、守るべき「国民」の範疇に入ってなかったのか。
    国の成り立ちから関係する根幹の問題のようで、おそらくだが、マジョリティ、あるいは、ロヒンギャを抑圧しながらも抑圧されて来た層にとっては、何が問題やねん、という話でもあるのではないか。

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