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Posted by ブクログ
寿命遺伝子、そんなものがあるのだろうか?
そんな疑念のもと、本書を読み始めた。
化学が苦手な人には挫折間違いない構成であるが、延々と続く解説や続々と登場する遺伝子名称に辟易することなく、遺伝子探索のドラマと見れば、醍醐味が感じられる。DNAの末端には、'テロメア'と呼ばれる部分があるが、細胞分裂のたびに、その長さが短縮されていき、遂には分裂が止まる。これが細胞の老化。体の各所でこの変化が起きているという事実。ヒトゲノムの解読の結果、人間の遺伝子数は3万個程度あることがわかったが、線虫やショウジョウバエでも2万数千個あり、大差がないという驚くべき事実。知性の仕組みの謎は深まる。
このことより、実験のし易さから、これらのモデル生物を使って進めた結果、わずか12種の遺伝子が寿命に影響を与えることを突き止めた。その努力の傾注は凄い。遺伝子が変異(機能が抑制)することで寿命が延びる'老化遺伝子'、逆に変異することで寿命が縮まる'長寿遺伝子'。この変異のスイッチに個人差や生活習慣が関わってくる。分子レベルの話からストンと落ちてくる繋がりに納得感が得られ、生活態度を再考させられた。
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