チッソは私であった 水俣病の思想

チッソは私であった 水俣病の思想

1,210円 (税込)

6pt

水俣病患者認定運動の最前線で闘った緒方は、なぜ、認定申請を取り下げ、加害者を赦したのか? 水俣病を「文明の罪」として背負い直した先に浮かび上がる真の救済を描いた伝説的名著。

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チッソは私であった 水俣病の思想 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    水俣病被害者の方の記録。
    子供の頃、テレビや雑誌なんかで見ていた水俣病の話はいつからか全く聞かなくなったので、解決したんだと思っていた。
    実態は解決なんてしない話だった。

    漁村の海に垂れ流された水銀は、魚を食べる地域の人や猫、鳥までもを苦しめた。水俣病は、人を病で苦しめるだけではなかった。生活の糧

    0
    2025年07月27日

    Posted by ブクログ

    間違いなく私の人生を変えたと言える一冊です。
    著者の生き方に、ただ圧倒されました。
    考え方のスケールが大きいのです。

    0
    2024年03月13日

    Posted by ブクログ

    「はじめに」を読んで、あっ、これはあんまりちゃんとした文章を書く力のない人の書いたほんじゃないかな。
    読むのよすか…
    と思ったが。

    文章が粗であることを、大きく上回る思索、悩み苦しみ。胸に迫る迫力で、涙ぐんでしまった。
    考えれば考えるほど、ものごとはつながりこんがらがる。
    もっと手応えのある思考を

    0
    2023年10月19日

    Posted by ブクログ

    水俣病に家族を奪われ自身も水俣病になった作者が、最初は水俣病を引き起こしたチッソや国を相手に責任を強く追及していたが、賠償金で解決することや、相手の対応者が次々に変わっていくことで、誰を相手に戦っているのかわからなくなり、また魂は救済されないと感じ、最後は自分自身も社会のシステムに組み込まれている一

    0
    2023年09月18日

    Posted by ブクログ

    被害者でありながらも、もし自分がチッソの立場にいたら、正しく生きられたか?工業社会の中で人の魂はどこにいったのか?公害も戦争も根にあるのはこの仕組みが作り出す人なのではないか?という問いに辿り着いた筆者の人生への壮絶な向き合い方が描かれている。

    0
    2023年07月01日

    Posted by ブクログ

    ・有名な「ニーバーの祈り」を思い出した。
    最初は恨みから闘争にあけくれ、次第に意識変革がおき、自分にできることを見つけて表現していく。

    ・水俣病による深い人間苦に狂い、「根源」に還っていこうとする著者の想いと行動に強く打たれた。

    ・水俣の問題を通して、資本主義と自然保全のバランス、ひいては自分の

    0
    2022年03月13日

    Posted by ブクログ

    〝叩きのめしたい相手というのは化けものだった。ー
    つかみようがない。県知事だとか公害部長だとか県議会とか、国会議員とか環境庁の役人たちとか、ニ、三年でポストがコロコロ入れ替わる。
    変わらないのはわれわれと弁護士だけ。だけどおれは人間と喧嘩したかったし、人間の詫びがほしかったんだと思う。〟

    〝ふと気

    0
    2022年01月28日

    Posted by ブクログ

    水俣病で父を亡くし、また自らも水俣病の認定を申請していた著者が、「チッソは私であった」との境地に至るまで。「チッソは私であった」というのは、水俣病を引き起こしたチッソが近代化の宿痾だとすれば、そのシステムの中で生きている自分もまたチッソではないか、ということだと理解している。近代化のシステムの中で被

    0
    2021年10月02日

    Posted by ブクログ

    知る機会はいくらでもあったろうに、何も知らなかった自分が情けない。それにしても、お国言葉の持つ力強さ、あたたかさ、すごいな。

    0
    2025年08月22日

    Posted by ブクログ

    ■評価
    ★★★✬☆

    ■感想
    ◯水俣病の被害者として父を失い、自分もメチル水銀毒に蝕まれた著者が、チッソを相手にした訴訟の果に、社会の構造をメタ認知して別の見方を獲得した話。
    ◯過激だし道を踏み外したとも言えなくないけど中身はいやらしかったり、ねじ曲がったりしたところがなく真っ直ぐだなぁと思った。

    0
    2024年07月03日

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