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地域づくりに必要なものは何だろう? 今、もともとある美しい自然やまちなみ、伝統、文化、コミュニティを、住民自身が宝物=「根っこ」と自覚し、開発や観光地化ではない方法で活かそうとする動きが増えている。金沢、水俣など、「根っこ」を育て、活かして地域づくりを進める事例をもとに、未来へ続く地域の在り方を提案する。
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Posted by ブクログ
足りないものを見るのではなく、あるものを探す。 地域は、ただ自然や景観があると見るのではなく、日々の暮らしの積み重ねがあって成り立っている。日々の暮らしの中に、ご近所さんとのコミュニティケーションや距離感という言語化できない雰囲気があるから成り立つ。 地域にいると当たり前すぎて価値や有り難さがわか...続きを読むらない。だけど、見た目だけを消費されるようでは、暮らしが崩れていく。 地域を見つめなおす。再生する。拡大する。生かす。様々なやり方を、いくつもの地域が取り組んでいる。災害で突然ふるさと喪失して人々もいるからこそ、自分の地域やふるさとがあるありがたみがわかる。 都会で生まれ育った身としては、地方の魅力にはうなづくばかり。 金沢と奥能登の内容は、震災後の今読むと辛く、心苦しい。
地域活性化の状況をまとめた本。中高生向けのため、読みやすい(ほんとにその年代が読むかはわからんが)。その地域の持つ本物の力、魅力を「根っこ」と呼び、それをその地域の人主体で探し学ぶ過程が重要、と。なるほど。 百姓、という言葉はいろいろな仕事をすることから、というのも面白かった。
地域社会の根っこにあるものを考え抜く姿勢は、日本企業が自らの強みに気づく為の行為と同じ。 大切なのは持続可能な発展か急激な成長か、どちらを目指すかによって、スタイルは大きく異なることか。
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