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戦前に芥川賞候補になった作品の中から、惜しくも賞を逃した名作・問題作・異色作・意欲作を掘り起こし、珠玉の14作品を精選。 太宰治、織田作之助、中島敦などいまも読まれている作家から、一瀬直行、村田孝太郎、埴原一亟といった知られざる作家まで、様々な文学の形が体験できる一冊!
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Posted by ブクログ
戦前、芥川賞の候補となりながら受賞を逃した中から今読んでも面白い作品をセレクトした一冊。 第1回(1935年・昭和10年)~第15回(1942年・昭和17年)の作品収録。各作品の後ろにその回の芥川賞選評が抜粋して掲載されているので、受賞作との比較や、落選した作品への当時の評価も分かるが良いですね。 ...続きを読む 収録作どれも看板文句の通り、現代でも通じるテーマ性があったり、設定・筋の面白さなどどれも面白くあっという間に読み終わりますね。(本の分厚さにちょっと怯むかもしれませんが、フォント・行間が大きめに配置されてるのでかなりスイスイとページが進みます)。 選評と作品をセットで読むことで感じた事ですが、作品が書かれた時代が時代だけに、満州、サハリンなどを舞台にした作品や口減らしのために売られる子供など、その当時の人にとってはおそらくリアルに「今」を描いていたモノを、現在の私が読む場合は、まるで近代を舞台にしたドラマを楽しむような感覚で楽しんでるな、でもその中に現代からも汲みとれる何かがあるんだな…というのが今回の気付きです。
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