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信長は朝廷との共存を望んでいた! 「楽市楽座」は信長のオリジナルではなかった! 世間では相変わらず「超人的な信長像」が人気だが、本当の信長はどんな人物だったのか? 最新研究で明かされた、新たな人物像をめぐる14本の画期的歴史評論集。
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Posted by ブクログ
信長の最新研究を14人の研究者で説明する。 教科書および、俗説レベルでの知識を前提とするため、初心者には難しいが、戦国時代好きならば、ぜひ読んでほしい。
信長研究の最新のものについて書かれている。 興味深いのは、足利義昭との関係、および長篠の戦いについてのもの。いずれも通説とはだいぶ違うことが書かれている。ただしこれらも説の一つである。 ただやはり、本書でも本能寺の変の動機について、一つの説の可能性について紹介はしているものの、これが確定または有...続きを読む力というわけではない。新たな資料の発見が待たれるところだろう。
2014年に刊行されたものの文庫化。洋泉社のは絶版だったので再刊はありがたかった。近年進展した研究状況をある程度俯瞰するのに有用と思われる。未購入の他の最前線シリーズも再刊されないかな…
かつて洋泉社新書として刊行されていた最前線シリーズが、版元を替えて復刊されてきているのは、遅れてきた読者としては、感謝の一言。 歴史家ならぬ一般読者としては、教科書の記述もあるが、歴史小説やドラマの描写に意図せずして影響されがちである。 そうした意味で、本書のようなテーマ形式で、歴史学という...続きを読む学問の最新の成果を伝えてもらえるのは、大変ありがたい。場合によっては、事実ではないことが明らかになったり、実像とは異なる虚像であったりすることもあるかもしれないが、そろはやむを得ない。 中世を打破し、新たな時代を切り開いた「革新者」のイメージが強い信長だが、先行する室町末期の幕府、朝廷の動向や、同時代の他の戦国大名との比較によって、その実像が明らかにされていく。 新たな知見を得られたものとして、 ・「信長を見限った者たちは、何を考えていたのか」 →いわゆる外様衆が、信長を見限ったことについ て、与力の国人や家臣、百姓に対する支配を信長 に脅かされる中で、自らの将来が見えたから、と する。 ・「信長は、なぜ四国政策を変更したのか」 →四国、阿波は三好氏の本拠であり、畿内と四国の 関係は大きかった。 各論考は、紙数の制約もあり、やや物足りなく感じるが、興味が湧けば参考文献に進めばいいだろう。
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信長研究の最前線 ここまでわかった「革新者」の実像
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