【感想・ネタバレ】信長研究の最前線 ここまでわかった「革新者」の実像のレビュー

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Posted by ブクログ

信長の最新研究を14人の研究者で説明する。

教科書および、俗説レベルでの知識を前提とするため、初心者には難しいが、戦国時代好きならば、ぜひ読んでほしい。

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2022年11月23日

Posted by ブクログ

信長研究の最新のものについて書かれている。

興味深いのは、足利義昭との関係、および長篠の戦いについてのもの。いずれも通説とはだいぶ違うことが書かれている。ただしこれらも説の一つである。

ただやはり、本書でも本能寺の変の動機について、一つの説の可能性について紹介はしているものの、これが確定または有力というわけではない。新たな資料の発見が待たれるところだろう。

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2022年06月16日

Posted by ブクログ

2014年に刊行されたものの文庫化。洋泉社のは絶版だったので再刊はありがたかった。近年進展した研究状況をある程度俯瞰するのに有用と思われる。未購入の他の最前線シリーズも再刊されないかな…

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2021年07月30日

Posted by ブクログ

 かつて洋泉社新書として刊行されていた最前線シリーズが、版元を替えて復刊されてきているのは、遅れてきた読者としては、感謝の一言。

 歴史家ならぬ一般読者としては、教科書の記述もあるが、歴史小説やドラマの描写に意図せずして影響されがちである。
 そうした意味で、本書のようなテーマ形式で、歴史学という学問の最新の成果を伝えてもらえるのは、大変ありがたい。場合によっては、事実ではないことが明らかになったり、実像とは異なる虚像であったりすることもあるかもしれないが、そろはやむを得ない。

 中世を打破し、新たな時代を切り開いた「革新者」のイメージが強い信長だが、先行する室町末期の幕府、朝廷の動向や、同時代の他の戦国大名との比較によって、その実像が明らかにされていく。 

 新たな知見を得られたものとして、
 ・「信長を見限った者たちは、何を考えていたのか」
  →いわゆる外様衆が、信長を見限ったことについ   
   て、与力の国人や家臣、百姓に対する支配を信長   
   に脅かされる中で、自らの将来が見えたから、と    
   する。
 ・「信長は、なぜ四国政策を変更したのか」
  →四国、阿波は三好氏の本拠であり、畿内と四国の  
   関係は大きかった。

 各論考は、紙数の制約もあり、やや物足りなく感じるが、興味が湧けば参考文献に進めばいいだろう。

 

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2020年10月12日

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