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Posted by ブクログ
飢えのゲームというタイトルだったが、主題は「国家とは」にありそう。ホッブズの万人の万人に対する闘争を再現する場としてハンガーゲームは描かれていたと思う。ハンガーゲームを舞台として強調されていたのは、支配される人間と支配する人間が根本的には同じ人間だという事。それを作中嫌な人間として描かれる先生が言うのは印象的だった。支配する側であるキャピタルの学生が、支配される側である地区の人間をあくまで道具や動物として捉える様は学生自体は悪意は感じないため妙にリアルで、それ故の恐ろしさ、人間の危うさを感じた。こうした作品を読む時にはいつも感じるが、奴隷制度や支配関係は実際の歴史であったものであり、現代と地続きになっているという事実とそのリアリティの無さに不気味さを感じる。この日常の薄皮一枚壁の向こう側に惨憺たる暗闇がいつでも降りかかる気がして、恐ろしい。
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