中東政治入門

中東政治入門

ビジネス・実用
1,067円 (税込)

5pt

シリア内戦、「イスラーム国」、「アラブの春」、石油依存経済、パレスチナ問題……中東では今も多くの問題が起こっている。しかし報道や時事解説を通してこうした事実を「知る」ことはできても、「なぜ」起こったのか、その原因を「理解する」ことはなかなか難しい。本書は、中東政治学のエッセンスを紹介しながら、国家、独裁、紛争、石油、宗教という五つのテーマをめぐり、その「なぜ」を読み解いていく。中東という大きな課題に向きあっていくために必読の一冊。

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中東政治入門 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    中東をまなざしながらそのまなざしの帯びる特権的な意識に対して常に慎重であろうとする誠実さがあった。中東諸国の国境、そしてかれらを独裁という解決手段に至らしめた近代国家としての脆さと統治の正当性の弱さ、そういったものたちが西洋列強によってもたらされたものであるとの説明もさることながら、政治と宗教を二元論的に捉えること自体が西洋的な価値観の押し付けだ、という指摘には自身の価値観を根底から揺さぶられる感覚がした。

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    2026年03月25日

    Posted by ブクログ

    中東政治を歴史的背景から国家、紛争、石油、政治など様々な視点から紐解く良書。
    国家、民族、宗教に深く根ざしている。民族としてはサウジアラビアを始め主要を占めるアラブ民族、イランのペルシア、それとトルコの3つに分かれる。そもそも20世紀初頭にオスマントルコ帝国をイギリスやフランスが帝国主義によって分割したところから始まる。そのためとても人工的な国家。石油の力、これはとても国民を治めやすくなる一方工業化は遅れる。石油のない国は工業化は進むが統治力がないため長続きせずソ連になびき、社会主義化がすすむ。イスラムは宗教上政治と結びつく.これらが複雑に絡み合って中東政治をわかりにくくしている。さらにイスラエル。
    国家、民族、宗教にアメリカ、ロシア、中国、欧州の思惑が付加されている。

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    2026年02月11日

    Posted by ブクログ

    非常によくまとまっていて初学者に親切な本です。中東イコール石油産油国の偏見は分類でよく分かります。中東はアフリカの北部の国、アジア内陸の国まで広がっている基本から勉強になります。久々に一気に読んでしまいました。中東勉強の良書です。

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    2025年08月05日

    Posted by ブクログ

    タイトルにあるように中東政治への「入門」書ではあるものの、著者があとがきでいうように「ソフトすぎる概説書」と「ハードすぎる専門書」の間の橋渡しと言える本。確かに「門を入った向こう側に広がる知の世界へと読者を誘うための本」に間違いない。
    イギリスの三枚舌外交で語られるような西欧の影響や石油、宗教など中東を特徴づけると思われる軸を踏まえながらそれだけではない中東の地域研究と社会科学の間を噛んで含めるように読者の思考のスピードに合わせて説明してくれる良書。

    昔イエメンやモロッコを旅して仕事でサウジアラビアやドバイとも少しは関係した身としてとても興味深く読めたし知識としてもっと深く知りたいと思わせてくれる本だった。

    著者は最近ニュース番組でイスラエルのガザ侵攻について解説を行なっていた。その名前を聞いて小学校と高校の同級生だと気づいたのがこの本を読むきっかけでした。素晴らしい本をありがとう。

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    2025年01月17日

    Posted by ブクログ

    高橋新書ガイドから。不勉強だけに、かなりの労力を要した読書だったけど、充足感も大きかった。何よりも、中東・北アフリカを見るにあたり、ポイントとなる視点の端緒を得られたのは大きい。すなわち、本書の章立てでもある、国家、独裁、紛争、石油、宗教。ごく当たり前にも見えるけど、その当たり前に止まらない、一歩進んだ論点にこそ、本書の独自性がある。論旨の展開についても、前章で触れられたことが、次章で深堀りされるって感じで、理解が容易になるよう、丁寧に重層的に語られていく。独裁の章に感じる既視感のように、ジェンダー指数や国民満足度において、同国家群とどっこいどっこいの自国の体たらくに、暗澹たる気持ちになる。

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    2023年11月27日

    Posted by ブクログ

    入門と言いつつ多角的な内容で読み応えがあります。筆者が本質主義的説明と呼ぶように、中東の問題を簡略化することへの批判は傾聴に値すると思います。

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    2023年11月01日

    Posted by ブクログ

    とても分かりやすい。中東諸国の誕生からイスラーム国まで、迂遠さや無駄のない説明が整然と配置されていて、一冊でかなりの量の知識を得ることができる。私たちは中東に関し十分な情報を持っておらず、限られた知識に基づいたステレオタイプ的な理解をしてしまいがちであるが、中東との歴史的関係が遠い日本からであるからこそ、客観的に見ることも可能になると感じた。中東にかかわるニュースについて子どもたちと語るために、前提としなければならない多くの知識が得られる。多くの人におすすめしたい。

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    2023年08月15日

    Posted by ブクログ

    中東における政治について広く学べる一冊。中東について知りたい人なら、「政治」というテーマに尻込みせずに、手に取ってもらいたい。中東の政治的問題の誤解されやすい点を中心に、理論と地域固有の性質を組み合わせながら説明がされているため、中東政治学の入門書としてとてもおススメ。

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    2022年02月20日

    Posted by ブクログ

    複雑怪奇と思われがちな中東政治について、地域研究と政治学の両方の要素を持つ中東政治学のエッセンスを紹介しながら、「何が」起こっているかを「知る」だけではなく、「なぜ」起こったのかを「理解する」ための考え方を論じる。国家、独裁、紛争、石油、宗教という5つのテーマ別の構成となっている。
    アラブの春、イスラム国の台頭、そして最近のパレスチナ(ハマース)とイスラエルの戦争など、度々深刻な問題が生起し混迷する中東政治について、「理解する」ための基本的視座を提供してくれる良書。
    イスラム教の影響力が強いなど、中東は特殊な地域だとのイメージが先行しがちだが、本書はそのような中東例外論を排し、中東地域の固有性にも配意しつつ、他の地域にも適用可能な政治学の理論等を参照して、中東政治における様々な「なぜ」を読み解いており、とても参考になった。

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    2024年09月07日

    Posted by ブクログ

    中東の国家について地域研究と社会科学、両側面から、なぜ紛争が起こるのか、なぜ権威主義国家が多いのか、その背景から概要が理解できる。
    一概に中東と言っても、産油国、非産油国、イスラーム国家、世俗国家…と多様であり、中東=イスラームとならずに、イスラエルなども含めたまさに中東地域の政治について記載されていてわかりやすい。

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    2023年03月01日

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