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小さな農家のための「経営カイゼン」の教科書です。
農業をテーマにした経営読み物×経営実務書。
2部構成になっています。
①東大→デュポン→メルカリを経た全くの「他所者」の著者が、栃木県の小さな梨農家「阿部梨園」を再生させた過程の読み物
②農家が経営改善するためのスキルを500こ公開したwebサイト「阿部梨園の知恵袋」から、全ての農家に共通していて、即効性と実用性の高い100を抜き出した実務書
①で実例を追体験し、②で合理的な視点や判断基準が得られる、農家のための経営ドリルです。
「本書を通して得られる合理的思考こそが、これからの農業者に最も求められること」だと著者は言います。全ての農業者の羅針盤、バイブルにします。
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Posted by ブクログ
東大卒の筆者が、大手メーカーに勤め、やりがいのある仕事をしながら、順調に夢に向かって進んでいた中、プレッシャーからうつ状態となり会社を辞め、行き着いた職場が本書の舞台である宇都宮市にある梨園。
初めて農家というもので働くことになった筆者は、現場で様々な課題を見つけ、改善の余地が大いにあることに気づく。
小さな改善を目標数を決めて次々に実践すると、梨園の従業員等の雰囲気も良くなって行った。
効果を出した改善ノウハウは、同様に日本の他の多くの家族農業でも活用できると見込み、クラウドファンディングで資金を集め、インターネット上に無料公開し話題となった。
本書は、梨園が経営改善を果たすまでのプロセスと、クラウドファンディングにより公開されたノウハウを書籍化している。
小さな経営改善だからこそ、すぐに結果につながる。
小さな改善からまず始めてみることが、改善への意欲を高め、大きな改善へと繋げるために大切だと感じた。
農家、農業指導員のほか、他業種のスタートアップ等の経営者にも役立つ本だと思う。
Posted by ブクログ
農家になるのではありません。「農家の右腕」
になるのです。
個人経営の農家に勤めながら、生産には手を
出さず、非生産部門の専任スタッフとして働く
ことを意味します。
これは、普通の会社では存在する人事、総務、
経理などの部門です。
この部分が農家は弱いらしいです。この本で
も触れられていますが、設備投資のために何
千万円と農協から借り入れする一方で、従業
員の給与明細も無い、直販しているのに現金
の出納帳もない、というところが多いそうで
す。
それらを「変えてくれる」ことを期待して受
け入れたこの農園も素晴らしいです。
農家は皆貧乏であり、国が助けてやらなけれ
ばいけない存在というのは、錯覚に過ぎない
と著者は主張します。
「変わる」ことで大いなる可能性を秘めた産
業であることに気づかされる一冊です。
Posted by ブクログ
家業から事業へ。
仕事で鬱になった後に出会った阿部梨園でのインターンシップ。農業、家族経営がもつ課題を、著者を含めて、阿部梨園全体で改善する過程を追っている。書籍後半は、実際行って効果があった100の経営改善のノウハウを公開。
苦労・挫折・成功体験がつまった書籍前半は、昔読んだ『ザ・ゴール』を彷彿とするような世界だった。泥臭いことも乗り越えての文章だということが、伝わってくる。
後半のノウハウ集は、農業分野だけでなく、自営業全般にも活用できそう。小さな内容もあるが、続けてきたこと、解決策の網羅性がすごい。
ただ、根本として、阿部梨園自体が商品へのこだわりを強く持っていたからこそ、成功したのだと思う。
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