最軽量のマネジメント(サイボウズ式ブックス)

最軽量のマネジメント(サイボウズ式ブックス)

1,540円 (税込)

7pt

2014年「ダイバーシティ経営企業100選」
2017年「HRアワード」最優秀賞
2019年「Asia's Best Workplacesベストカンパニー」選出

単なるグループウェア企業にとどまらず、「チームワークあふれる社会を創る」の理念のもと、世の中にさまざまな問いを投げかけ、自社では100人100通りの働き方を実現する「サイボウズ」

働き方改革のリーディングカンパニーと呼ばれる「サイボウズ」の人事制度を築き上げた副社長、山田理の初の著書。

「残業を削減します」
「社員の満足度を上げます」
なのに、会社の業績目標は変わらない。いったい、どうやって?

形だけの働き方改革でいちばん損しているのは、 「上」と「下」の間で板挟みの中間管理職だった

部下からは「そもそも何のための改革なんですか」
上司からは「それをうまくやるのが君の仕事だろ」
「上」の意図を汲み取り、「下」に対しては納得させる。 しかも個人の成果も出しながら?

リーダーに、すべてを背負わせるのは、もうやめよう。

「こういったマネジメントをすべきだ」
「こんなリーダーが理想だ」
「マネジャーはチームでいちばん有能でなければならない」?

本書は、寄せられた過度な期待と責任から、マネジャーを解放するための本です。




〈なぜこの本を書くのか〉

国によって、働き方改革が叫ばれだしたのは2016年。
しかし、サイボウズが自ら働き方を変えようと取り組みはじめたのはそのずっとずっと前、2005年のことです。

今から20年ほど前、わたしは、まだ社員が十数名だったベンチャー時代のサイボウズへ転職しました。
そこから1年足らずで会社は上場しましたが、成果至上主義に走った会社のマネジメントは崩壊し、2005年に社員の離職率は28%にまで膨れ上がりました。
わたしは社長の青野に言いました。「もう一度、良い会社にしましょう」。

それから、副社長として、管理部門の責任者として、一人のマネジャーとして、「100人100通りの働き方」を実現するまでやってきました。
そして現在、サイボウズは単なるグループウェア会社にとどまらず、働き方改革のリーダー企業と呼ばれるまでになりました。
が、結果として、今わたしが自信をもって言えるのはこれだけです。
「マネジメントって、ホンマに難しい」
つまり、世の中でいう「理想のマネジャー」になるのは無理だった、ということです。
そういうわけで、本書は「サイボウズ流のマネジメント術をふんだんにお伝えします」といった教科書的内容ではありません。
それよりも、わたしが会社を経営し、チーム(本書ではあらゆる組織をチームと表現します)をつくっていく中で見つけた

・「こうやったらうまくいかなかった」という事実
・そして「潔くあきらめることができた」理想のマネジャー像
・結果的に「残された」マネジャーの本当の仕事

つまり、「最軽量のマネジメント」を伝えたいと思います。

この本を書く本当の理由。
それは、極論サイボウズは「マネジメントなんていらない組織が理想だ」と考えているからです。
「これからのマネジャーはどうすべきか」 という重荷ではなく
「どうすればマネジャーの仕事を減らせるのか」という軽やかさを示したい。

...続きを読む

最軽量のマネジメント(サイボウズ式ブックス) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年05月06日

    読みやすくて中身が濃い。
    施策に対しての目的の共有段階をマネージャーまでにしてた自分にとって気づきが多かった。
    実際現場に出てみると、マネージャーがそもそも目的を本質的に理解していないがため、少しずれた行為をしてたことが多々あった。もし他のスタッフに対して共有オープンにしておけば、そのマネージャーに...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月18日

    マネージャーのみならず、マネージャーを目指す人、マネージャーと日々接している人、マネージャーのマネージャーの人、つまり全ての会社員にオススメの書。

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    Posted by ブクログ 2020年11月08日

    マネジャーの大変さが分かる。失敗・ジレンマを踏まえて洗練されていて、メッセージ性がある部分が多々あった。また、ちょうど探していた事について参考になる事例があった。
    今まで働き方改革(雇用形態)で有名な会社かと思っていたが、制度・マネジメント全体に取り組まれていると知れた。青野さんの書籍も読んでみよう...続きを読む

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    購入済み

    新しい時代のマネジメント

    2020年08月01日

    とても勉強になりました。

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    Posted by ブクログ 2020年04月12日

    自分が「昭和のマネジメント」から
    脱却しきれていないことを痛感。
    仕事にやり甲斐を感じて打ち込む部下ばかりではない。
    100通りの距離感を受け入れる所から始めよ、
    という主張は頷くしかない。

    しかし、ベンチャーなど給与で差がつけられるところは
    いいが、公務員的な給与体系だと不公平感が
    増すばかり。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年09月11日

    読みやすい本
    マネージャーの考え方を改めて問い直す機会をもらいました。マネージャーに対する考え方をもう少し時代にあわせて変容させようということ。
    チームメンバーと雑談を行い、距離感を縮めて、心理的安全性を担保し、情報を民主化。
    一番響いたのは質問責任かな。
    いつでも聞いてね。だけでは誰も聞いてくれな...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年05月15日

    従来のピラミッド型の組織図は情報を集約する為の効率的な仕組みだった。
    つまり、現代にはそぐわない。という話の展開になる。

    1.マネジャーは地位ではなく、役割。
    2.必要なのはスキルではなく、情報公開する覚悟。
    インサイダー情報や個人情報以外は隠すものはない。
    途中経過も公開した方が良い。
    3.自分...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年04月17日

    新人マネージャの私にとっては凄く良かった本。
    マネージャに仕事が一極集中し、メンバーを過保護にマイクロマネジメントしてるいま。
    サイボウズのやり方を知り、自身の会社でできることを取り入れてみたい。

    0

    Posted by ブクログ 2021年09月11日

    なんでもかんでもマネージャーの気質はうちにもある。事務的な雑用は増えるし、コンプライアンス的な制約は増えるし。誰も憧れない存在になってる。

    非常に参考になる内容だった。個人で実践できる部分と組織全体でやらないといけない部分があるの。少しでも行動につなげたい。

    0

    Posted by ブクログ 2021年04月25日

    "情報の徹底公開"や"説明責任"、"質問責任"の考え方は
    Netflixでの取り組み方と多くかぶっている。

    あらゆる情報やスキルの境界がなくなっていく中で、人は会社による支配ではなく、理想や共感で動くようになる
    ←セールスフォースがその代...続きを読む

    0

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