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新学期――俺は失敗した。
親の仕事が探偵だと口走ってしまったせいで、クラスメートから相談が持ち込まれるようになったのだ。絶版した小説の犯人当て、美術部で振るわれたナイフの謎、面倒なことになったと頭を抱える俺だったが--
「それさ、そもそも事件じゃないね~」
「多面的な考え方も取り入れたらどう? 戸村君」
何があっても山田姉妹は平常運転、鋭い推理でスパッと解決していく。最初は気に食わなかったけど、本気で推理する彼女たちは今では尊敬の対象だ。……が、話すときの距離、近すぎない!? 熱くなるのは分かるけど、これ完全に狙ってるよね!?
山田さんたちと俺の少し甘めな、本格派学園ミステリー。
【担当編集者コメント】
第15回スニーカー大賞《大賞》受賞作家作品とあって、さすがの読み応えです。
特に、憂鬱なことを考え方一つで楽しくひっくり返す、山田さんの思考力は圧巻。
嫁にしても、彼女にしても、幼なじみにしても、こんな切れ者はいません。隣に置きたい。
オススメしたい読者様は、
・10代後半~最近の《沼あま》ラブコメ設定とは違った雰囲気をお探しの方。
・30代~青春学園ものの古き良き頃をご存じの方(まさにそれって空気感です)。
思考を巡らせる面白さを追求したので、児童文庫からのランクアップにもぜひ。
【電子特典】として、短編「訊かないでほしいことほど訊かれる気がするのはたぶん、訊かないでほしいことを訊かれた時だけ記憶に残るから」を収録。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ 2020年05月31日
玩具堂先生のデビュー作「子ひつじは迷わない」と同系統、けれど別アプローチに拠って描かれる新作
推理モノであることは確かなんだけど、普通のミステリーのように警察が動くような事件が起きることはないし、名探偵のように調査に出向くことはない
本当に「子ひつじは迷わない」と似通った部分を幾つも見つけられる内容...続きを読む
ちょっとミステリが入っていて、考えさせるような話は好きなので面白いと思った。だが、その点以外は他のラブコメ作品と変わったところはあまりなく普通の面白さだった。続編が出たらぜひ読みたいとは思う。
この作品は感動したりするものではない。さらには、どちらかというと地味な作品である。放課後に山田姉妹とちょっとした日常の謎を解く内容。あっさりとしているけど自分好みの作品だった。
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