悪役希望の骸骨魔術師 2

毛熊 / ジョンディー

運営よりイベントのボスとして登場して欲しいと依頼されたイザーム一行は、NPCであるギデオンの修行を兼ねて、強力な力をつけようとしていた。そんな折、イザームとは別の女神から祝福を受けた勇者ルークもパーティメンバーと共にイベントの準備をする。女神から注目されている者同士の対決が始まろうとしていた……。

• カテゴリ: ライトノベル
• ジャンル: 男性向けライトノベル
• 出版社: マイクロマガジン社
• 掲載誌・レーベル: GCノベルズ
• ページ数: 284ページ
• 電子版発売日: 2020年07月30日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 9MB

[Bloody Merlion · ★★★★☆]

修行パート

作品全体の感想は1巻のレビューに記載しました。ここでは1巻を読み終えた方向けに感想を書きます。

この2巻は全編下積みです。相変わらずのマイペース振りに安堵します。のちの伏線らしきものもちらほら出てきましたが, 「悪役」としての活躍は1巻終盤で予告されたイベントのみです。戦利品に一喜一憂するイザームたちを眺めて楽しみましょう。
私はこの作品の一番の旨味を「主人公一味と人間PCの絡み」だととらえているので, そういう意味では薄口。しかし, 今後の話の展開や趣味全開のロマンのためには必要なことなのでしょう, と期待しておきます。
悪役ではなく, 冒険者としてFSWの世界をめぐるという展開でガンガン話が進みます。いったん普通の異世界冒険ものになりましたね。

1巻で暴れた時もそうですが, ごく軽度のリョナ要素があります。好青年, 美少女たち相手に情け容赦のない主人公と設定上のフォローがいい塩梅で私好みです。ちょくちょく掲示板パートに出てくる娘もいますので興奮します。ごちそうさまでした。