死を招くファッション―服飾とテクノロジーの危険な関係

死を招くファッション―服飾とテクノロジーの危険な関係

19世紀から20世紀前半、欧米諸国の衣服や装飾品のデザインや素材には、科学技術の進歩によって革新的なものが生まれ、流行してきた。いつの時代も、その当時の最新技術によるファッションは、悲惨な出来事を引き起こした。本書は、それらを取り上げて、歴史的・社会的背景や、科学的側面とともに示す。それらの出来事に巻き込まれざるを得なかった人々の悲劇的エピソードは、それぞれが胸に迫る。そして、同様の問題は現在も存在することが、具体的な事例とともに指摘される。美しい色や贅沢な装飾の服、帽子、装飾品などの写真と、それらにまつわる悲劇との対比が、たいへん印象的である。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

死を招くファッション―服飾とテクノロジーの危険な関係 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    主に18〜20世紀にかけてのファッションにまつわる怖いお話です
    古くはシラミを媒介する軍服や裾を引きずり街中のホコリ(や病原菌そのたあらゆるもの)を家の中に誘い込むスカート、毒を持つ緑色、つくる人もかぶる人も殺すフェルト帽子、履いた人の皮膚がただれる靴下、長く垂れ下がるファッショナブルなそれでいて都

    0
    2022年07月16日

    Posted by ブクログ

    これはジャケットプラステーマ買い。


    今写真で振り返っても美しいドレスや帽子にまとわりつく暗い陰。
    服飾売り場で買ったものを無条件に信じ、着ている。
    まさか着衣しただけで、あるいはうっかり口にくわえてしまっただけで、彼岸にいってしまうなんて誰が思うだろう。

    この本のおもな舞台は19-20世紀前半

    0
    2022年03月27日

    Posted by ブクログ

     過去のおしろいに鉛が含まれていたというのは知っていたけれど、それだけじゃない。鮮やかな緑のドレス、ふんわりとしたレース、裾を引きずる優雅な長いドレス。図表や絵画をふんだんに使い、目にも美しく、そして恐ろしく死を招く姿が想像できる。
     ドラマティックなだけでなく、事実を述べるだけではなく、読んでいて

    0
    2021年08月02日

    Posted by ブクログ

    『鏡の国のアリス』の気狂い帽子屋の由来が、帽子の製造工程で使われた水銀にあることは知っていたけれど、その背景についてまで深くは知らなかった。この本では、当時の衣服や装身具の写真や、絵画等に描かれた様子を含めて、詳細に語られている。そして、他にも染料などによる被害も、それを作る労働者と、身に着ける使用

    0
    2020年09月26日

    Posted by ブクログ

    ヒ素や鉛が且つて染料や、化粧品として使われていた、程度は知っていたけれども、実際それを着用した人にどのような健康障害が起きたのか、また製造者にどのような労災を引き起こしたのか、というのは知らなかったので大変勉強になった。
    安価、色が鮮やか等新しいスタイルや技術が勃発する→人気が出る→健康障害が出る、

    0
    2021年04月27日

    Posted by ブクログ

    19~20世紀前半の科学技術の進歩は、ファッションの世界にも
    革新をもたらした。新しい素材や奇抜なデザイン・・・しかし、
    それらは美のみならず、悲劇・・・病や死をも引き連れてきていた。
    序論 現実でも物語でもファッションは死を招いている
    第1章 病んだ衣服ー細菌や寄生虫との戦い
    第2章 毒を含んだ技

    0
    2020年09月04日

    Posted by ブクログ

    服の素材や作る過程で使う薬品などがいかに被害をもたらしてきたかの話。
    被害例が刺激的で面白い。
    どの場合も規制がかかるまではけっこうな時間がかかっていて、ままならないものだなぁと思った

    0
    2020年06月25日

    Posted by ブクログ

    ファッションのために命を懸ける人、儲けの為に毒性を無視する商人、それに産業革命が合わさることで引き起こされた悲劇の数々。
    科学技術はその毒性を克服するが、それまでの数年・数十年のタイムラグで失われた生命を想うと心は重い。
    正しく怖がることの大事さがよくわかる。

    0
    2020年02月12日

    Posted by ブクログ

    最初はなかなか面白く読めたけれど、作者の解釈というか、資本家の貧民搾取や、男性による女性嫌悪やらの意見が繰り返し出てきてそれが何だかうっとうしい。
    あと、最初から分かっていたことだが、18世紀以降に
    限定されているのが残念。古代ローマあたりから始めて欲しかった。

    0
    2020年08月14日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    もうなんかね、いろっいろ黒歴史に充ち満ちているのですよ。興味深いけど、闇も深い…!
    現代の事例も結構あって、海外の著者さんですが日本での出来事も幾つか取り上げられてます。
    一時期流行った超厚底靴とかね!

    ヒ素由来のグリーン、ドレスも子供服も手袋も200年くらい前の物でも綺麗に色が残ってました。

    0
    2022年09月01日

死を招くファッション―服飾とテクノロジーの危険な関係 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 暮らし・健康・美容

暮らし・健康・美容 ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す