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なぜ、写真家は、自殺した妻の最期をカメラに収めたのか?――撮っていいのか。発表していいのか……各紙誌で絶賛!人間の本質に迫る極上のノンフィクション!
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Posted by ブクログ
1998年「ラヴズ・ボディ ヌード写真の近現代」という展覧会で、古屋誠一氏が撮った、妻クリスティーネの写真を観ました。複数の写真家の展覧会だったのですが、古屋氏の写真が私の中で、最も強烈な印象を残しました。 図録には、クリスティーネとの出会いから、死、そして古屋氏の妻を想う気持ちが感じられ、とても...続きを読む残酷だけれども、何て美しい物語なんだろうと思いました。 先日、書店で偶然、こちらの『愛のかたち』を見つけ(表紙の写真ですぐにクリスティーネだとわかりました。)何故か急ぐように読み進めました。 読み進めていくうちに、私が勝手にイメージしていた美しい話ではないことがわかりました。複雑でもっと生々しく、捉え難いものでした。 しかしながら、最後まで読むと、違った意味でやはり美しい物語なのだと思いました。(上手く言えないのですが。) クリスティーネの死後、古屋氏は自問自答しながら、写真を発表していきます。その苦しみはどんなに大きかっただろうと思うと同時に、写真を発表することで妻の死を受け入れ、昇華していくことが出来る写真家という職業は、特別に恵まれているのではないかと思いました。
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小林紀晴
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