タイガー理髪店心中

タイガー理髪店心中

1,699円 (税込)

8pt

老いた妻の発作的な豹変に戸惑う夫の緊張感をユーモアと共に描き、選考委員諸氏に絶賛された第4回林芙美子文学賞受賞作「タイガー理髪店心中」。幼少時に亡くした母親の記憶を繰り返し反芻する老女の感慨を描く表題作。独特な土着性で伸びやかな資質を感じさせる大型新人のデビュー作。

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タイガー理髪店心中 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    奇妙な読後感が残る中編が2つ.村田寅雄がやっているタイガー理髪店を寧子がサポートしている.数少ない登場人物は、友人の長谷川伸也、結衣子など.特に大きな事件もなく、のんびりした空気が流れる物語.何とも落ち着く.後半は、日の出食堂を切りまわす日出代と須賀夫の物語.満州からの引揚者の日出代の思い出がいろい

    0
    2022年06月08日

    Posted by ブクログ

    ねぇ、これがデビュー作なんてうそでしょ!??

    鳥肌がすごいよ…
    できれば少しくらい酔ってから読んだほうがいいのかもしれない。

    全体的に薄く漂うユーモアすら背筋を凍らせる。
    悲しい過去を背負った老いた主人公たちの小さな狂気が、こう、ゆっくりゆっくり迫ってくるような。

    個人的には残暑の行方のほうが

    0
    2020年06月06日

    Posted by ブクログ

    老い…時間の流れからは誰も逃げられない。
    静かに流れていく時間のなかで確実に変化していくものもある。忘れていく記憶、逆に呼び戻される記憶、思い出したくないこと。

    派手な話ではないものの、心にチクチク刺さる内容だった。
    見てはいけないものを見てしまったという、後悔の気持ちすら残る。
    あとからじわりと

    0
    2020年02月24日

    Posted by ブクログ

    八十歳を超えた理髪店を営む夫と、認知症になりかかっている妻との暮らしを描いた、林芙美子文学賞受賞の『タイガー理髪店心中』と、もうじき七十七歳を迎える飲食店女将が、店をやりながら一回り以上年上の夫の世話をしている『残暑のゆくえ』の二篇。『タイガー』のほうは六歳の子供を亡くした過去が、今も二人の中にわだ

    0
    2025年08月04日

    Posted by ブクログ

    第4回 林芙美子文学賞受賞作「タイガー理髪店心中」に「残暑のゆくえ」を加えた2篇収録。

    表題作はのどかな田舎町で暮らす、どこにでもいそうな老夫婦の話。

    亡き父が残してくれた理髪店「タイガー」83歳の寅雄だが、未だ現役で店主として店を続け、妻の寧子と共に一見平和な暮らしを送る。

    平々凡々な日常生

    0
    2023年02月15日

    Posted by ブクログ

    表題になっているタイガー理髪店がよかった。

    たまたま、いっとき縁のあった人の実家の床屋がちょうど同じロケーションで。
    西側に国道、すぐ前には住民の使う細い生活道路。
    道の端っこの土部分になんとか工面して植物を植え育てる。まさにその通りで、あの家のことかと思った。
    この時代背景で虎雄だったら、きっち

    0
    2021年07月13日

    Posted by ブクログ

    2篇の短編だが、二組の老夫婦を描いた幻想と現実
    の境を見事に表現した文章に、ゾクゾクさせられた。
    ホラーでは無いが、老夫婦の老いて行く現実世界
    と重苦しい過去との邂逅。
    老いて行く日々は目の前の事は忘れて行くが
    過去の記憶は逆に鮮明になって行くのかも知れない。

    0
    2021年02月17日

    Posted by ブクログ

    中編2編
    どちらも歳をとって来し方を折に触れ振り返る,過去へ誘う物語.過去が記憶と妄想といってもいいような思い出に溶け合って独自の世界を作っていく.少し怖いようなところもある物語.

    0
    2020年10月07日

    Posted by ブクログ

    文学…
    なんだわなぁ

    高齢化社会へと突き進む昨今、老人そのものや終活、または看取りを題材にしたものも結構多く読んだが、70〜80代が一人称で語るものは初めてだった。

    二作品共に、その背景に人の命を奪った人間の「傷」が横たわる…という特殊なものだった所為なのかあまり心動く事は無かった。


    0
    2020年04月28日

    Posted by ブクログ

    「タイガー理髪店心中」という面白いんだかシリアスなんだかわからないタイトルとちょっと不気味な表紙に魅かれて読んでみた。
    林芙美子文学賞受賞の標題作と、「残暑のゆくえ」の2つの中編からなる。どちらも80代~90代の夫婦を描いた、いわゆる”玄冬小説”。

    あらすじを書いても、感想を書いてもこの作品の魅力

    0
    2020年02月27日

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