時間停止勇者（１８）

光永康則

魔法使い連盟本部に、闇のものたちが攻め込まんとしていた。
そこに剣聖リーファにより救助されたセカイが到着。
連盟所属の魔女たちにより究極魔法が放たれる時、何かが起きる！？

• カテゴリ: 少年・青年マンガ
• ジャンル: 少年マンガ
• 出版社: 講談社
• 掲載誌・レーベル: 月刊少年シリウス
• 電子版発売日: 2025年04月09日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 110MB

[ブクログ · ★★★☆☆]

魔族が大群で攻め寄せたというのにセカイは閉じ込められた場所に居て出来る事は無い。でも、これって連盟本部へクラウ達がセカイを助けに来た時と似た構図と言えて
そう考えると、今回のエピソードではセカイ以外の出番がかなり多い内容となったね

そして中でも最大級の活躍をしたのがリーファか。この人は登場する度に局面をいとも簡単に引っ繰り返すな…。セカイがあれだけ攻略に手間取った地下迷宮を「まやかしは必要ない」の一言でクリアしてしまったよ…
セカイで無ければ解決できない場面ってこれまで多く存在したと思うけど、セカイが無理でもリーファならクリアできそうな場面もきっと幾らか存在したのだろうなと思える程の強者感
てか、物理無効っぽいボスキャラを平然と斬るんじゃないよ！

ただ、見方を変えればリーファは敵を倒す事に特化した人物と言えるのかもしれない。また、あれだけの魔法使いを統率して闇を滅ぼそうとするヴェラドンナも同類
だとすれば、セカイは誰をも倒す事が役割ではなく、誰をも助ける事こそが役目なのかもしれない
だからって攻め寄せてきたビリアンを始めとした闇の勢力を纏めて助けてしまうとは思わなかったけど
これまでもセカイって敵に対して甘い裁定を行う事があったけど、今回は絶対にビリアン達を殲滅しようとするヴェラドンナが居た事でその甘い行動が際立っているように感じられるね

ただし、その行動は光か闇かの二者択一しか存在しないと言い切られている状況では裏切りに等しい行為。だからビリアンも「偽善者」と言い捨てるし、ヴェラドンナもセカイの行動を見ても攻撃の手を緩める事はない
結局セカイはビリアン達を消し去ってしまったのか？まあ、表情的にそうではないのだろうけど、するとその行動は光の勢力からすれば裏切りの筈で
この行動は代償を要するものか、それとも恩義として返ってくるものか？果たしてどちらなのだろうね