危険な「美学」(インターナショナル新書)

危険な「美学」(インターナショナル新書)

814円 (税込)

4pt

4.0

「美しさ」そのものに潜む危険! 芸術作品が政治利用されることの危険についてはあらゆる本で論じられてきましたが、本書は、「美」あるいはそれを感じる感性そのものに潜む危険を解き明かした一冊です。第1部では高村光太郎の詩「必死の時」やジブリ映画「風立ちぬ」を例に、「美」は人を幻惑し、判断をくるわせてしまうことを説き、第2部ではトマス・マンの『魔の山』で描写された結核患者の美や戦時中の「散華」を例に、「美」が負を正に反転させてしまう恐ろしさについて論じます。いわば、「美学」という学問の画期的な実践編です。

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危険な「美学」(インターナショナル新書) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年12月26日

    タイトルに惹かれて購入。美が人に恵を齎す一方で、美には危険性があるという。本書は高村光太郎の「必死の時」、アニメ「風立ちぬ」を例にひきながら美が齎す眩惑作用を明らかにし、トーマス・マンの「魔の山」、軍歌「同期の桜」を例に、感性が悪を美化するプロセスを考察する。とても興味深く読みました。特に「魔の山」...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年02月07日

    ①美とは私、つまり主体に快と感じられるもの、対象の良さである。

    ②美を味わうとは感性を働かせ続け、対象の形や響きをもっとよく捉える、捉えようとすること。

    ③美が人に強く訴えるがために、その後ろや脇に偽や悪があることに人の注意がおよびにくくなる。

    真善美、知情意

    散華

    メコネサンス

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