黄土(こうど)の奔流

黄土(こうど)の奔流

880円 (税込)

4pt

3.8

中国に渡って15年、破産した紅真吾(くれないしんご)は、危機から救った大手商社の支店長・沢井(さわい)から、儲け話に誘われる。揚子江を重慶まで溯り、豚毛を買い集めて帰ってくればぼろ儲けできるのだという。だが流域の治安は劣悪で、命の保証はない。一攫千金を狙う真吾は、短剣投げの名手・葉村宗明(はむらむねあき)ら素性の知れない八人の猛者と出立する――。手に汗握る傑作冒険小説。

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黄土(こうど)の奔流 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    生島治郎『黄土の奔流 冒険小説クラシックス』光文社文庫。

    過去に刊行された傑作冒険小説の再刊企画の第1弾。第2弾の胡桃沢耕史『天山を越えて 冒険小説クラシックス』を読んでみたら非常に面白かったので、本作も読むことに。

    1965年刊行の紅真吾シリーズの第1作。これぞ冒険小説のお手本というようなワク

    0
    2020年05月13日

    Posted by ブクログ

     『EQMM』と早川書房の風雲児たちを描いた『浪漫疾風録』で興味を持った著者の小説を手に取ってみた。
     1923年の上海から長江を舞台とした冒険小説。とくだんプロットがあるわけではないが、一癖も二癖もある男たちが、軍閥が抗争を繰り返していた1920年代の長江流域を重慶まで遡り、一攫千金の夢を掴もうと

    0
    2024年06月03日

    Posted by ブクログ

    ハードボイルドの礎を築いた生島治郎さんによる純粋な冒険小説。中国での商いに失敗し夢破れた主人公の紅真吾。破産した彼に大手商社の男から儲け話を持ち込まれる。ただそれはとてつもない危険の伴う話だった。いわくつきな男たちが金に向かって突き進むのはまさに王道そのものだが、特によいのは主人公コンビの明暗さだろ

    0
    2023年03月28日

    Posted by ブクログ

    個人的には生島氏はハードボイルドというより冒険小説の書き手で、学生時代にイネスやマクリーンがお気に入りだった頃に、よく読んだ記憶がある。今回久しぶりに氏の冒険小説を読んでみて、「血湧き、肉躍る」感じはあるなあと思いつつも、一番気になったのは主人公の子供っぽさ。ハードボイルドな男たちが、ここだけは譲れ

    0
    2022年10月25日

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