(章構成)
はじめに
第一章 「国民を二度と飢えさせない」――先人の思いが詰まった法律はなぜ廃止されたのか
第二章 海外企業に明け渡された日本の農業
第三章 自分の畑で採れた種を使ってはいけない
第四章 市場を狙う遺伝子組み換えの米、そしてゲノム編集米
第五章 世界を変えたモンサント裁判
第六章 世界で加速する有機栽培
第七章 逆走する日本の食
第八章 日本の食は地方から守る
あとがき
Posted by ブクログ 2021年03月30日
前安倍政権が「種苗法」という法律の改定案を
国会に提出して、2020年12月に可決されまし
た。
実は別名モンサント法と呼ばれ、他国では絶対
に受け入れられなかった過去を持つ法律なので
す。
その前に2018年4月には「種子法」も廃止さ
れてしまいました。
それは国が率先して、米、麦、大豆の苗...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月15日
『タネは誰のもの』という映画に合わせて読んだ。この中に出てくることが映画では実際に映されており、両方同時に見ると、農業初心者にも分かりやすい。
遺伝子組み換えやゲノム編集などは報道にもなったから、よく覚えているが、種子法廃止や種苗法改正については噂程度でしか知らなかった。しかしながら、自分や今後の世...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年11月22日
著者は民主党時代に農林水産大臣を務めた。農家に育ち、400頭の牛を所有する牧場の経営者だったこともあるが、弁護士で政治家。盛りだくさんな内容を丁寧にわかりやすく並べて書いている。ほとんどはモンサントの話だが、現在の日本の農業政策や世界の潮流などもよく理解できる。
以下はメモ。
2018年4月に種子法...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月13日
F1種子と農薬で世界の農業を支配するアグリビジネスの実態とその日本への進出状況がまとめられている。
世界の種子の70%は、モンサント(バイエル)、ダウ・デュポン、シンジェンタ(中国化工集団)によって生産されており、農薬や化学肥料とセット販売されている。
1994年にNAFTAが発効すると、モンサ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年08月24日
種子法の問題は堤未果の著作で知っていたが、山田正彦のこの本では道県レベルで種子条例を作り、固有種などの権利を保存しようとしていることを初めて知った。こうした地方の動きはほとんど報道されず、取り上げられてこなかった。農薬、遺伝子組み換え、ゲノム編集に関心はあっても情報を集めることは難しい。その意味でこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年08月22日
<目次>
はじめに
第1章 「国民を二度と飢えさせない」
第2章 海外企業に明け渡された日本の農業
第3章 自分の畑で取れた種を使ってはいけない
第4章 市場を狙う遺伝子組み換え、そしてゲノム編集の米
第5章 世界を変えたモンサント裁判
第6章 世界で加速する有機栽培
第7章 逆走する...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年02月02日
農薬、遺伝子組み換え、ゲノム編集…
食を安定化させるためには必要かもしれないが、長期視点に立った時に果たして正しい選択だったのか、というのにはまだ結論が出せないですね。ただ、世界的リスクマネジメントという観点では研究開発投資はしておいた方がいいかなとも思うし、投資するならどこかで回収はしないとだし、...続きを読む