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Posted by ブクログ
おそらくSNS上の紹介で手に取ったのだが望外に得るものがあった。
「歴史のif」という題材自体には、エンタメ性に優れたメディアであること以外の役割を意識することもなかったが、この反実仮想が歴史学上でいかなる機能を持ちうるかという論争が存在すること自体が新鮮な感覚であった。
章立てに「仮想戦記」が取り上げられていることに訝しんだが、なるほどメディア論で親しんでいる佐藤卓己氏の元で研究されていたとのこと。
欧米の歴史研究者自体は仄聞することもない名前ばかりであったが、比較的親しみのある作家も散見されページを繰る手が捗った。メディア史の考察として注力されていた架空戦記などは、縁遠い過去の出来事に思えるが、だからこそメディア史のまな板の上で調理するに適しており、あとがきで触れたように筆者の2作目の本としてのポテンシャルを秘めていたのだと思われる。
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