キリスト教と日本人 ──宣教史から信仰の本質を問う

キリスト教と日本人 ──宣教史から信仰の本質を問う

880円 (税込)

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4.0

日本人の九九%はキリスト教を信じていない。世界最大の宗教は、なぜ日本では広まらなかったのか。宣教師たちは慈善事業や教育の一方、貿易、軍事にも関与し、仏教弾圧も指導した。禁教期を経て明治時代には日本の近代化にも貢献したが、結局その「信仰」が定着することはなかった。宗教を「信じる」とはどういうことか? そもそも「宗教」とは何か? 宣教師たちの言動や、日本人のキリスト教に対する複雑な眼差しを糸口に、宗教についての固定観念を問い直す。

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キリスト教と日本人 ──宣教史から信仰の本質を問う のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年09月02日

     戦国時代のキリスト教伝来から、禁教時代を経て明治に入って再び布教に訪れた宣教師たちの様子や、彼らから見たキリスト教に対する日本人の様子、そして実際に日本内外でキリスト教に触れた人々の教えへの姿勢を通し、「信仰とは一体何か?」を探る。
     キリスト教から見た日本史が解説されているほか、一般的にキリスト...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年01月30日

    膨大な資料をベースにキリスト教を核に宗教、信仰などについて、日本での成り立ちや現状の把握等、一見取りつきにくい問題を、ある程度明快に解き明かした好著だ.ザビエル、トーレス、カブラル、ヴァリニャーノと続く宣教師の行動を克明に辿っているのがよい.キリスト教弾圧の時代でも貿易に活路を見出す大名たちがいたこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年10月08日

    『宣教史から信仰の本質を問う』と副題にある通り、歴史の本です。ザビエルから明治までの、日本におけるキリスト教の歴史が、分かりやすく書かれています。

    「日本人を助けてくれる温かな一面を持っていたのは確かであるが、その一方で、時にはかなり面倒でやっかいな存在であったのも事実だと言わざるをえない。」
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年02月18日

    著者は洗礼を受けたキリスト教徒とのことであるが、教会・キリスト教に対して非常に辛辣な分析である。実は16世紀のイエズス会の宣教師たちが人身売買をし、日本人への差別意識(特にカプラル)を持ち、戦争商人としての役割も果たしていた。その頃の日本が軍事大国になったために鎖国をすることができ、それが宣教師の「...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年09月02日

    キリスト教が日本で普及しないのは、人工稠密で島国の日本には、内と外を分け、外に対しては厳しい見方をする文化があるためだろう。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年01月24日

    プロテスタント系クリスチャンです。
    とても良かった。こういう本が読みたかった。

    母方がクリスチャンで父方は一般的な日本人家庭、キリスト教と一般的な日本の文化のミックスの中で育ってきた。キリスト教は宗教ではあるが、私の中では宗教というより文化。自分はキリスト教と日本文化のハーフだという感覚だ。世間で...続きを読む

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