ルポ 人は科学が苦手~アメリカ「科学不信」の現場から~

ルポ 人は科学が苦手~アメリカ「科学不信」の現場から~

924円 (税込)

4pt

新聞社の科学記者として科学を伝える仕事をしてきた著者は、2015年、科学の新たな地平を切り開いてきたアメリカで、特派員として心躍る科学取材を始めた。だが、そこで実感したのは、意外なほどに広がる「科学への不信」だった。全米各地での取材で、地球温暖化への根強い疑問や、信仰に基づく進化論への反発の声があちこちで聞かれた。その背景に何があるのか。先進各国に共通する「科学と社会を巡る不協和音」という課題を描く。

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ルポ 人は科学が苦手~アメリカ「科学不信」の現場から~ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月29日

    地球温暖化を疑問視したり進化論を拒絶する人が米国には多い。その理由は「科学リテラシーの欠如」ではなく、個人の価値観や信念にある。そのため、科学的な事実を事実として伝えるだけでは、人々を事実に至らしめる事はできない。ではどうすれば良いか。本書による答えは、相手を尊重し、共感を得るように伝えること。伝え...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年09月16日

    トランプがなぜ危険人物といわれていたのか、やーーっと分かりました遅すぎますが…宗教、政治、科学、それぞれの主張が強すぎるって大変なんですね。

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    Posted by ブクログ 2019年08月16日

    先進国アメリカには、進化論や気候変動を信じない人々がかなりいて、宗教や政治が結びつくことで科学的な根拠が蔑ろにされる状況に大変驚いた。米国に限らず科学の観点から正しくともそれが絶対にならない世の中である事を認識すべきなんだと思った。良書。

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    Posted by ブクログ 2019年06月30日

    人々の共感を得るには事実を並べて「こんなに証拠がありますよ」ということではなく、よりわかりやすく相手の立場に共感しつつ、伝えていく努力が必要ということが重要だと認識。事実(厳密には科学的事実)よりも共感力とコミュニケーション力のほうが重要ということ。
    大半の日本人としての感覚では、科学的思考は正しく...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月03日

    純粋に面白い。
    データと現場の声が交互に提出されることで、数字にリアリティが持てるようになる。
    アメリカの近代史を政治と宗教の関係から読み解く一冊。
    日本にしか住んだことのない日本人からすると、文化人類学的な読み方も出来る。

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    Posted by ブクログ 2022年12月24日

    公共の交通機関が皆無のアメリカのド田舎に留学経験がある私としては正直、トランプ大統領が誕生した時は何の意外性も感じなかったんですよね。。。この本で書いている通り未だに進化論を信じてない人が多くいて、その様な人達が通わせる学校まで存在しているんですよ。留学していたのは20年位前なので、その当時と変わっ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月04日

    科学をどう伝えるか。
    価値観、信仰、利害。
    こうしたものを超え、普遍的であるべき、と筆者が考える科学を、どう伝えればよいか。
    そうしたことを、考える本。
    学べば学ぶほど、自らの仮説・直感を補強していき、頑なになる傾向があること。
    論理は好悪の奴隷、という話。

    演説に大切なものとして、論理、信頼、共...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月15日

    事実を訴え続ければ、分かり合える。
    そんな考えは甘いのかもしれない、と思わされました。

    アメリカでは今でも進化論や地球温暖化を信じていない人がいるという入り口から、人々が反化学の思考に至るプロセスを、現地の人の取材を交えて解説した一冊です。

    進化論や地球温暖化を信じない人たちとは、どのような人た...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月07日

    アメリカの科学不信が想像より深刻でビビる本。なんと、アメリカ国民の半分が進化論を支持していないらしい。

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    購入済み

    久しぶりに「唸った」

    2020年08月16日

    と言っても本当に声に出して唸った訳ではないが「なるほど」と思うことが多く、実り多い一冊である。トランプ現象を始めとして、最近のBLMなど、アメリカという国と国民をどのように理解したらいいのかという問題意識にバッチリとハマる内容。「科学」VS「非科学」あるいは「知性」VS「反知性」のステレオタイプな理...続きを読む

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