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知能に勝るクロマニョン人が作った石器と同じくらい工夫を凝らした石器(石刃)が、ネアンデルタール人の3万数千年前の化石とともに見つかっている。ネアンデルタール人も巧妙な石器を作っていたらしい。ネアンデルタール人は約20万年前に誕生してから、このころまで原始的な石器を作り続けてきた。そんな彼らが急に自らの力で進歩的な石器を作り出したとは考えにくい――<本書より>
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Posted by ブクログ 2016年01月11日
我々は如何に類人猿から進化してきたのかを、最新の研究、分析をもとに分かり易く解説している。 30余年前の私が学生だった頃の教科書にも、北京原人、ジャワ原人、ネアンデルタール人、クロマニョン人等の名前は載っていたものの、彼らと今を生きる人類との関係については明確な記述はなかったように思う。 しかし、そ...続きを読むの後、炭素やカリウムの放射性物質を利用した年代測定法や遺伝子の研究の進歩により、様々なことが判明してきた。 その中でも最も注目されるのは、現生人類は、各地の原人が夫々進化を遂げた(他地域進化説)のではなく、アフリカで生まれて世界に広まった(アフリカ単一起源説)ということだろう。遺伝子の研究は、「世界中に住む現在の人類の祖先は、約20万年前にアフリカで生きていた一人の女性に行きつく」ことさえ明らかにした。つまり、北京原人やジャワ原人は、現生人類の祖先と同時期に生存はしていたものの、後に絶滅してしまったし、ネアンデルタール人にしても、現生人類のクロマニョン人との交流の痕跡が確認されているが、現代に子孫を残すことはなかったのである。 700百万年前に分れた人間とチンパンジーの遺伝子情報の違いは1%余りだが、その僅かな遺伝子情報の違いにより、人間はこれだけ特殊な存在となっている。人類は今後どのように(生物学的に)進化するのか、考えずにはいられない。 (2011年3月了)
Posted by ブクログ 2020年04月29日
「人類進化」そのものに興味がなくても読んでみてほしい一冊。(実際、自分も課題のため) 社会の中で生活していると、国家や人種など、当然として存在している考え方から抜け出すのは、なかなか難しい。 しかし本書を読んで、また違う視点を得たような気がする。
Posted by ブクログ 2018年10月23日
人類700万年の進化の歴史の解説書であるが、この分野は一つの化石からすべての仮説がひっくり返ってしまう不安定さを内包するがゆえに、この本に書かれていることのどこまでが真実なのやら。とはいうものの、読んでいてアキが来ない。「直立二足歩行する動物は人類のみである(飛ぶように進化しなかった生物が爬虫類のみ...続きを読むであることを考えるとこれはかなり稀有なこと)が、なぜ人類がそのような進化を遂げたのか」なんていうことに対する仮説が、10や20あること事態、この分野が本当に科学なのかどうか、それすら怪しい。怪しいから面白い。
Posted by ブクログ 2018年10月10日
人類はどこから来たのか?今のところ現生人類(ホモ・サピエンス)の歴史は700万となっているらしい。そんなことどうやって分かるのか?何を持って700万年なのか?化石って何?というような素朴な疑問に答えを用意してくれているのが本書。 著者は京大理学部卒の読売新聞記者だが、アウストラロピテクスだとか専門...続きを読む用語が多くて人類学は苦手だったという。そんな著者が、専門家に取材しながら最新の人類学を理解し、執筆当時(2005年)、何がどこまで分かっているのかということを分かりやすくまとめてくれています。専門家じゃなくて記者さんが理解した内容を分かりやすく紹介してあるので、一般読者にとってはとても読みやすい。どれが旧人でどれが原人だとかという”分類”なんていうものは、人類学という学問の世界の人情が絡んでいたりするという解説も面白い。 人類史自体の本筋とはとりあえず関係ない年代測定だとか、研究手法に関する説明も終盤にまとめられていて理解が進みます。進化というものが何に導かれるのかということも考えさせられる。何か目的をもって人類が進化してきたように語られるけど、環境の変化によって生き残ってきた種がたまたま我々ということかもしれない。進化というよりむしろ退化してかもしれないというのも面白い。現生人類の起源がアフリカの一人の女性だ、というのは聞いたことがったけど、それがどのような研究で証明されたのかも分かりやすく説明されていて勉強になった。
Posted by ブクログ 2018年06月24日
2005年発行なので、少し古いが学者さんではなく、読売新聞の記者上がりの方が説明しているので分かりやすい。 1〜3章で、類人猿から新人までのアフリカで生まれたヒトが世界に拡散していく様子を説明している。 4章では日本列島のヒトの問題、5章では年代測定法の功績と限界、6章では遺伝子から考えることが...続きを読むできることを紹介している。 古さなどは問題はあるが、人類学全体を掴むには悪くない本だと思う。
Posted by ブクログ 2018年05月09日
人類進化の歴史を、研究者ではなく、サイエンスライターがまとめた本。 なんというか、公平感がって、読みやすかった。 有力者誕生のメカニズムとして「宴会説」なるものがしょうかいされてるが、一見おかしみがあるが、よく考えるとそうかも?とおもわせる。 チンパンジーと人間では染色体の本数が違う(チンパン...続きを読むジーのとある2本の遺伝子がつながって、人間では1本になっている遺伝子がある) 普通に考えると、こういう遺伝子変形って生殖不能だと思うけど、どうやって進化するんだっけ? 「大学生物学の教科書」に書いてあったかなぁ? ちなみにボクは手斧と犬が現生人類を無敵にした説かな?
Posted by ブクログ 2015年05月14日
石器の発明は食生活の質を格段に上げただけではなく、 脳の増大に向けての扉を開く鍵だったのではないか? という説は目からウロコだった。 脳が大きくなり骨格も変化し、それに伴って生活様式も変わり、 現代人らしい心が芽生え、コミュニティーが出来る進化の過程が 平易な言葉で紐解かれる。
Posted by ブクログ 2013年07月07日
興味深かったのは集団生活の始まりや心の獲得の部分だった。そのプロセスは諸説あって定かではないが、歯がほとんど抜け落ちてしまった頭骨から「仲間から食糧をもらうなど助けられていたから生存できたのではないか」というエピソードや、磨かれたような跡がある子どもの頭骨から、「死後に頭骨を保存し、繰り返し手で触れ...続きを読むていたのではないか。死者を慈しむ感情があったのではないか」というエピソードは印象に残った。 あとは視覚情報に頼る生活を送るようになった反面、嗅覚が鈍ったそうで、このままいくと我々の嗅覚はもっと鈍るのかな?と思った。もしそうなった場合、それによる弊害もいろいろ出てくるのかなあ。
Posted by ブクログ 2013年04月19日
読んでいて面白かった! 人類の進化はアフリカの大地溝帯ができたことによる環境の変化だと思ってきたけれど、実は・・・ちがう!食糧提供仮説がおもしろい! 今までヒトは、猿人→原人→旧人→新人と年代を順におって進化をしてきたと考えられていたけれど、同じ時代に複数の人類種がいたということがわかってきたという...続きを読むところも興味深い。たとえば、ネアンデルタール人と私たち現生人類が同時期に存在していたという。お互いをどうとらえていたのだろうか。交流はあったのかなど気になる!! そう考えていくと、そもそも「進化」とは何なのか。ついプラスのイメージを抱いてしまうが、そうではないのかもしれない。こんなところを考えられるといいのだけど・・・。
Posted by ブクログ 2013年02月24日
人類の進化を分かりやすく読める。 考古学って、黴臭い気がしちゃって、ずっと好きでなかったんだ。でも、その地道な研究のおかげで、人間の変遷が分かるから、ようやく面白さがわかった。
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ルポ 人は科学が苦手~アメリカ「科学不信」の現場から~
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