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Posted by ブクログ
第1章 キリスト教会の存在感(データから見る韓国教会;韓国教会の拡大;大型教会の出現;アフガニスタン人人質事件と海外布教;在外韓国人の教会)
第2章 キリスト教の伝播と朝鮮西学(歴史・上)(前近代のキリスト教の特徴;文禄の役とキリスト教;韓国教会の起源をめぐって;西学と天主教;カトリックの布教と迫害)
第3章 近代化とプロテスタント(歴史・下)(プロテスタント布教の開始;諸外国の朝鮮布教への参入;帝国主義とキリスト教;植民地化と神社参拝問題;独立後の韓国教会;韓国の近代化と教会の拡大)
第4章 キリスト教受容の要因(韓国の宗教的枠組み;キリスト教の受容;東学とキリスト教;祖先崇拝の摂取;外部的要因)
第5章 韓国キリスト教会の問題と展望(社会における教会の問題;大型教会主義と個別教会主義の陥穽;北朝鮮の教会;韓国からのアプローチ;岐路に立つ韓国教会)
Posted by ブクログ
以前からなぜ韓国にクリスチャンが多いのか、それも近代以降になぜ急激に増えたのか不思議に思っていたが、これを読んで腑に落ちた。
やはり近代以降の大きな戦争(第一次、第二次世界大戦、朝鮮戦争)が大きな影響を及ぼしているようだ。生死を分けるような極限状態の中で人々は信仰に拠り所を求めるしかなかったのだろう。
また抗日運動家の多くがクリスチャンであったこと、その中から多くの政治家が排出され、大統領の多くがクリスチャンであったことからキリスト教が政府の庇護も受けていたことも大きい。
神学的特徴として現世利益が挙げられるようだが、この事自体は私は必ずしも悪いことだとは思わない。生きた信仰に繋がっているからだ。ただし、そのことも原因の一つとなり、牧師の権威化、拝金主義化、一部のカルト化に繋がっていることは危惧されるべきことだ。
この本は日本人と韓国人の2人の歴史学者による共著であり、客観的な事実と視点に基づいて書かれていて説得力がある。
Posted by ブクログ
【87冊目】韓国のキリスト教徒は、プロテスタントとカトリック合わせて全人口の29.2%もいるらしい。日本では1%前後だからかなり多いことが分かる。
韓国教会の主な特徴は、大型教会主義と個別教会主義、社会問題への関心の低さといったものが挙げられていた。なるほど。
昔から、なぜ統一教会が韓国発で、しかも日本やアメリカで問題になったのかよく分からなかったけど、この本読んでかなりクリアになった。
それから、同じ東北アジアにありながら、なぜ日本では浸透しているとは言い難いキリスト教が韓国に馴染んだのかも歴史的に整理されていて、大変読みやすかった。この点、詳述されていない問題として、祖先崇拝が韓国キリスト教では「追悼式」という形を取って立ち現われ、原宗教にとの親和性を保ったという指摘が興味深い。
また、日本にあてはめられそうな考察として、教会の分裂がカルト教団を育む温床となっているという点が挙げられる。国民的な宗教が確立されなかったことで、逆に、馴染深い既存の宗教の教義をつまみ食いした教団が乱立し、その中にあるカルトの存在を見えにくくしているのではないか。
いずれにせよ、大変勉強になりました。
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