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今から30年後、分断と対立がさらに進む世界の中で、日本が生き残るための選択肢はあるのか? アメリカ、中国、欧州の最新情勢と世界各国の最先端知識人への取材から導き出す、大胆な高城流未来予測!
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Posted by ブクログ
【要約】 2049年にどんな未来が来るのかを予測した書。 ・今後、地球と太陽の距離が一時的に開く関係で、地球には小氷期が訪れる。食物の減少、移民の移動、人々の感情の揺らぎ、発電所トラブルなどが起き、戦争や内乱、政治変革などが起きやすくなる。 ・アメリカ一強の時代が終わり、中国・インド・EUなどが...続きを読む 相対的に台頭してくるが、どこも覇権を握るまでには至らない。世界は北米中南米連合、BRICS連合、EUに三極化し、孤立した日本はEUに加入する道を選ぶだろう。 ・テクノロジーの進歩に伴い、デバイスが体内にインプラント化されるようになる。ホモサピエンスの能力は大幅に拡張され、新人類「HUMAN3.0」が誕生する。 【感想】 この本はコロナ以前にかかれた書なので、コロナのことは加味されてないが、それを差し引いても興味深かった。 一見突拍子もない意見に見えるが、どの意見も過去の出来事やデータを元に導かれており、それなりに確からしいように思える。 「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉を思い出した。 この本に前編があることを知らなかったので、次はそちらも読もうと思う。
近い過去と現在の世界情勢をまとめてくれているので、わかりやすい。 それらを踏まえたうえでの未来予測。 しかも文化的側面からのアプローチと最新テクノロジーからのアプローチ、気候変動、歴史からのアプローチがあって、すいすい頭に入ってくる。 誰にでもわかりやすく書かれてある良書だと思う。 本書に掲載されて...続きを読むいるデータの裏付けを行った方、大変だっただろうな。 個人的には最新テクノロジーとマズローの欲求にワクワクした。
かなり大胆、というかありえない予想が多い話だったが、その発送は面白いと思った。私は体内にチップを埋め込まれるのには抵抗があるけど、2020年以降生まれのネイティブスマオ世代なら、抵抗なく受け入れるのかな。
後半は特に荒唐無稽なのに、なぜかものすごく説得力があると感じた。 世界中を飛び回って、実際に目で見て、人に会い、文化に触れて、という著者だからこそ見える世界。 これからの社会が大きく変化していくことを、より実感を持って感じられるのではないだろうか。 普通の人が普段の生活をしているだけでは、これらのこ...続きを読むとを感じることはなかなか出来ないだろう。 最先端の著者の感覚を、読者に伝えるのは非常に難しいはずだ。 だからこそ丁寧に丁寧に、根拠となるデータ類を示しながら読者に伝えていく。 荒唐無稽でも説得力があるのはそのためか、と感じてしまった。 著者が得意なAIとかロボットとか、最新テックの話は最終章のみ。 前半は「地政学」とか「人口統計学」とか「地球環境の変化」に基づく話。 (最近は特に「地政学」が見直されているが面白い!) 今の社会や政治情勢を眺めれば、ここに書かれていることが絵空事でないことは容易に想像できる。 じゃあどうするのか? 著者はここにも独自の回答を用意している。 人類は資本主義の格差社会ゆえに、金持ちから「HUMAN3.0」にアップデートされる。 これはもうほとんどアンドロイド。 しかしそれも今の科学技術をもってすれば、不可能な話ではない。 問題はその必然性だ。 歴史が進化の必要性を物語っている。 近未来100億人まで膨らむ人類を養えるだけの食料と水はこの地球には無い。 そして2030年頃からの小氷期が起これば、食料はますます不足する。 そんな中でアメリカvs中国の動き。 台頭してくるインドの動き。 停滞している欧州と日本の、生き残るための連携。 決して絵空事とは思えない。 変化に対応できたものだけが生き残るとすれば、あり得ない未来とは言えないだろう。 だからこそ未来がどうなるのか? 人間としてどうやって生きるのか? 真剣に考える必要性があるのではないだろうか。 (2019/8/14)
世界を巡って実地に取材をされている高城剛さんの新刊。 一般に言われている温暖化に対し、地球は小氷期を迎えるなど大変面白い内容です。 全て正しいかは分かりませんが、フェイクニュースが溢れる現代において、こういう「ハッと」させられる情報はとても大切だと思います。
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