ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
この本はおそらく日本ではじめての「あなた」論です。少なくとも日本語で書かれた「あなた」についてのたぶん唯一の、最初の徹底した考察でありましょう。ギリシア以来、哲学は「わたし」を問い続ける反面で、とても大事なものを取りこぼしてしまいました。それが「他者」ではない「あなた」を考察することで見えてきます。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
本書は、児童文化を専門とし 現在は、同志社女子大学教授であるである著者が 「あなた」という概念について論じる著作です。 筆者は「おひとりさま」ブームなどに疑問を呈した上で、 それらが前提とする哲学的な「他者」概念とは異なる 日常の感覚に根ざす「あなた」概念の重要性を解説します。...続きを読む 「あなた」概念が、「怪物」としての「他者」とは対極に位置するという指摘や フーバーやニーチェの訳をめぐる考察など 興味深い記述は多くありました。 なかでも、個人的に印象深かったのは、 認知症の妻との生活を描いた、 耕治人の小説『そうかもしれない』に関する箇所です。 著者は「あなた」という観点から、 当事者に寄り添うような、温かみのある「読み」を展開しますが そうした解釈とは異なる「読み」も紹介されています。 私はその作品を読んだことがなかったので、 この機会に読み、自分がどの解釈をとるのか決めようと思います。 「あなた」概念を通じ、人と人とのつながり説きつつも、 家族は大切という安易な一般論に帰着しない本書。 いわゆる「哲学」的な議論に疑問を持つ方はもちろん 多くの方におススメしたい著作です。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
「あなた」の哲学
新刊情報をお知らせします。
村瀬学
フォロー機能について
「講談社現代新書」の最新刊一覧へ
「学術・語学」無料一覧へ
「学術・語学」ランキングの一覧へ
いじめの解決 教室に広場を 「法の人」を育てる具体的な提案
ウクライナ、ガザ、そして「松本人志問題」へ
『君たちはどう生きるか』に異論あり! 「人間分子観」について議論しましょう
古事記の根源へ 『NHK100分 de 名著 古事記』はなぜ「火の神話」を伝えないのか
10代の真ん中で
試し読み
吉本隆明 忘れられた「詩的大陸」へ 『日時計篇』の解読
「村瀬学」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲「あなた」の哲学 ページトップヘ