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「むかしむかし、超能力者だった恋人を迫害され、亡くした男がいました。男は、超能力者が普通に暮らせる世界を造りたいと願い、普通の人間を超能力者に変えるウィルスをつくり、世界中にばらまいたのでした。ここは男が夢見た世界。人類の4割が超能力者となった世界。超能力者が普通の生活を送ってる世界。」
本作は、ほとんどが1話完結のストーリーからなるオムニバスSFファンタジーです。すべてのお話が最初に書いたこのイントロから始まりますが、超能力と言っても、まず思い浮かぶ”瞬間移動”や”未来予知”のような定番かつ派手なものばかりではなくて、空を飛べたり金属を食べたり幻覚を見せたり…など、本当にさまざま。そして、超能力があってもなくても、誰かを想って心が揺れたり気持ちが変わったり、もしくは変わらなかったりするのはやっぱり同じで、その様子がいろいろな形で繰り返し丁寧に描写されているお話はどれも、必ずしも「登場人物が相思相愛になってめでたしめでたし」とは限らないのに、読んでいて納得させられるものばかりです。個人的には、最後の2つのお話を読むと、また最初から読み返したくなります。他人と違うことを恐れている人、そして自分と違う存在が許せない人に、ぜひ読んでいただきたい、優しくて強い作品です。
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