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こどもから大人まで、ひとが集まり、楽しめ、学べ、また来たくなる建築空間は、どんな発想と理論から生まれるのか。設計で人は集められるのか。こどもが元気に育つ空間の条件とは何か。数多くの有名な幼稚園、保育園、子供向けの公園、施設を手掛け、近年は新・広島市民球場、国際教養大学図書館などでも注目を集める環境建築家のシンプルかつ深遠な、建築論、デザイン論。
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Posted by ブクログ
著者の建築・作品の素敵さが伝わってきて、それに出会えたという点では読んで損はした感はない。 ただ本としては、説明が長すぎて大事なことが埋もれてしまっている感がある。 もっと著者の考え方について知りたい!という気持ちにはなったので、3分の1くらいのページ数で内容を絞りに絞ったバージョンとかあったらもう...続きを読む一度読みたいのだけれど・・
建築家・仙田満は幼稚園などのこども空間や公共施設を数多く手がけることによって、自身の生み出した設計手法「遊環構造」を確立していく。遊環構造の根底にあるのは、こどもも大人も楽しめるというもの。仙田満はこども空間の研究に力を入れていたが、このこどもの為の空間が大人まで影響するという。それは、大人も遊び...続きを読むのタイミングではこども心を取り戻すからということだ。 わたしは今まで大人と子どもの空間はまったくの別物として見ていた。体格さや、思考の違いなど。大人は遊具では遊ばないし、大人の空間ではどうしてもこどもは居場所を失う。そう思っていた。 しかし、大人も昔はこどもだったのだ。こどもが楽しい空間を作れば、大人も子どもの時のわくわくした心を取り戻すのではないか。仙田満の考えに今までの私の考えていた常識が覆された。 仙田満は大人空間にも遊環構造を取り入れている。全体が一周できて、人が歩き回ることを誘う。 また、仙田満の設計はどれも周辺環境を意識している。例えば、ミュージックパーク茨城県自然博物館では、管生沼のほとりに博物館を建設。空間の最初から最後まで管生沼の魅了をいかに引き出すかを重視している。仙田満は「建築は、ここでは自然のための舞台装置でしかない。」と言う。仙田満にとって建築がその場所の主役ではなく、周辺環境を生かすことの出来る装置であると考えている。私にとって新たな建築の見方が増えた。 また、仙田満は近年こどものための空間、こどもの遊ぶ空間が減少している点に注目している。外の環境に過敏になったおとなたちが危険だといってこどもたちの遊びを制限する。遊んで怪我をするような場所も行為もすべて制限している。これに対して仙田満はこどもにとって危険な場所も必要という。私も子度の頃たくさん怪我をした。そのときに同時に何をしたら怪我をするかを知ったり怪我を恐れずいろんなことに挑戦する気持ちが生まれたりしたと思う。この本を読んで、こどもの体や心を解放し、全力であそびに没頭できるようないろんな仕掛けをつくった空間をつくる、そしてこどものあそび空間を色んなところに積極的増やしていくべきなのだと学んだ。 仙田満は日本の建設業界の方針や仕組みにも物申している。学生の私にはまだ分からないところもあったが、今の日本の建設業界の常識が日本の建築の魅力を存分に引き出していないことはよくわかった。就職して、実施案件の設計から施行のシステムに携わるようになってからもう一度この本を読もうと思う。
菊竹学校の教え 1. アイデアの作り方 議事録をとるときは考えない。 普通の案から考える。 五時間で20案を作る。 常に先を用意する。 まとめる(一見してわかる資料に)。 2. 強いチーム 感謝感激。 巻尺で測る。いつも。 人の仕事を盗む。 提案し続ける(仕事は来ない)。 テーマを考える。テーマに...続きを読む沿ったでざいんを考える。 あらゆることを同時並行で。そのために情報を集約。図面ならヘイ・りつ・だん。一緒に。 3. デザインとは 構造を考える。 常識を覆す。 変更し続ける。 施工図は描き直す(施工図を製作図として書き直して模型を作る) 見えないものを見えるようにする。 良い案は良い案。くそみそにけなされることが多い。原案→改良案→別案(頃合いを見て)。 階段は大事。階段で成否が決まる。寸法にはうるさく。 4. 学ぶとは? 体験を積み重ねろ。 勉強しろ。村野藤吾は放送大学で勉強した。 まなびの空間。とにかく怒られて逃げたかった三年9ヶ月。 5. か、かた、かたち か=Vision。欲求。水が飲みたい。 かた=System。水を飲むための方法。発想。ストローで飲む。手のひらでのむ。 かたち=Form。ストロークプレー。
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