三陸の海

三陸の海

583円 (税込)

2pt

3.5

夫・吉村昭がこよなく愛した三陸海岸が大津波に襲われた。四十年以上も前に体験者の証言をもとに、繰り返しこの地を襲う津波について警鐘を鳴らす『海の壁 三陸沿岸大津波』を著した夫は、この度の大震災を知ることなく逝った。深い縁で結ばれた大切な人々を訪ねる旅は、夫婦の軌跡をたどる旅でもあった。

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三陸の海 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「遍路みち」「紅梅」、夫であり大作家である吉村昭氏追悼の作品、そして「三陸の海」は津村節子さんの吉村文学引き継ぎの作品でしょうか~!2013.11刊行、2015.10文庫化です。二人で東北、北海道を行商した苦しかった新婚時代、芥川賞、直木賞の候補2度、3度の死に物狂いだった頃、そして津村さんが眺める

    0
    2017年01月01日

    Posted by ブクログ

    作家であり、吉村昭の妻である津村節子により吉村昭と田野畑村との深い関わりを辿る書である。

    かつて、日本のチベットと言われた陸の孤島、田野畑村。吉村昭は田野畑村を訪れ、田野畑村の鵜の巣断崖を舞台にした『星への旅』という小説を書いたことから、田野畑村との関わりが始まる。早野仙平村長と交流する中で記録文

    0
    2015年10月18日

    Posted by ブクログ

    「三陸海岸大津波」からの流れで。かつて上野発の夜行列車で田野畑村に足を運んだことがある者として非常に懐かしい思いで読ませてもらいました。吉村昭氏と村を繋ぐエピソードの一つ一つがとても印象的。80代半ばにしての津村さんの健脚、健筆にも感服しました。

    0
    2021年03月17日

    Posted by ブクログ

    子どもたちが小さい頃は夏の旅行でよく三陸に行った。田野畑村には行ったことがなかったが、三陸の美しい海の景観を今も思い浮かべることができる。同じ東北に暮らしながら大震災以降未だに行く事が出来ずにいる。地震や津波が怖いわけではない。たぶん多くの人が亡くなった事を直視することが怖いのだろう。しかしそろそろ

    0
    2019年01月11日

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