ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
タックス・ヘイブン、秘密口座・・・。グロ-バル企業や富裕層の巧妙な税金逃れは貧富の差を拡大し、今や国家の存立を脅かす規模にまでに至った。その巧妙な手口とは? 対抗策はあるのか? 地球を股に掛けた大規模な「税金逃れ」の手口を分析するとともに、公正な税の在り方とは、そして公正な社会の在り方とは何かを考える。(講談社現代新書)
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
近年話題となったタックスヘイブンを含め、国際的な課税逃れに対する警鐘を鳴らしている本。 租税回避は法律上認められた行為ではあるが、格差拡大を助長する倫理的には問題のある行為という認識で、租税回避の問題点とそれに対する対応策について解説している。 新自由主義的な流れやビジネスのグローバル化に伴って、...続きを読む税の累進性の軽減や国際的な租税回避が加速しているそうだ。 新自由主義のトリクルダウン理論とやらは実際には機能していないようで、格差は拡大していく一方である。 著者は倫理的な面から格差拡大は好ましくないという立場だが、経済的な格差の拡大が経済成長の妨げになっているという研究にも言及する。トービン税や貯蓄税などの導入で、課税逃れに対抗していくべきだとの見解である。 たしかに、富裕層が過剰な課税逃れをしながらも自国の社会インフラを享受するフリーライダーとなるのは許されないというのは分かる。 自分の子孫に財産を残すためだけに課税逃れをするのは、あまりかっこいいことでもないだろう。 ただ、その税金の使い道が本当に満足のいくものであるかは微妙な場合もあると思う。 財団を作って自らの資産を管理することは、単なる課税逃れだけではなく、より良い資金の使い方をしようという意思の表れでもあるように思う。 個人的には、自分なりに世界を理解して税に頼らない公平性の実現をしていきたい。
税の公平をないがしろにするフラット化の問題について書かれてある。 ・その中でに気になったのが、日本の信託制度がその利用方法によってはスイスの秘密口座に勝るとも劣らない強力な魔法陣としての役割を果たすことになるということだ。日本にもタックスヘイブンへの入り口があるというくだり。 ・最後216ページに著...続きを読む者の強い怒りが感じられる。 「富裕層の多くは、幼くして安全な環境に暮らしその後、充実した高等教育を受けられたからこそ現在の地位があるはずで、多国籍企業も、社員とその家族が安全で豊かなインフラを享受することで、初めて企業経営が維持継続されているはずである。 <途中省略> 国民国家、すなわち民主的福祉国家の維持にはすべての階層の参加が絶対条件だ。そのことに納得ゆかない富裕層は故郷を捨てる覚悟をもつべきである。」 正直税金についてはほとんど関心はなかったが、 大いに考えさせる内容だった。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
〈税金逃れ〉の衝撃 国家を蝕む脱法者たち
新刊情報をお知らせします。
深見浩一郎
フォロー機能について
「講談社現代新書」の最新刊一覧へ
「社会・政治」無料一覧へ
「社会・政治」ランキングの一覧へ
IFRSの会計~「国際会計基準」の潮流を読む~
巨大企業は税金から逃げ切れるか?~パナマ文書以後の国際租税回避~
「深見浩一郎」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲〈税金逃れ〉の衝撃 国家を蝕む脱法者たち ページトップヘ