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Posted by ブクログ
本書は、まさに「教養としての」政治学といった趣である。
政治学と一口に言っても、カバーする分野が広くどこから学んでいいか分からない、あるいは分厚すぎる専門書を前に呆然とすることが多かったのだが、本書においては、12名の教授陣がそれぞれの受け持ちの分野を2、30ページほどで解説をしてくれる。元々、成蹊大学に入学した学生に対して行われるオムニバス形式の講義が元になっているようであるが、それを極一部であっても追体験することができるのは非常にありがたい。
各分野の終わりには、参考になる書籍まで書き加えてくれているので、興味のある分野はさらに深掘りすることができるのも魅力である。
分野により執筆者が異なるため、当然、読みやすさや文章の難しさに差が出るのは当然であるが、一定の制約があるためか、そこまで気になる部分を感じることはなかった。
政治学の入門書として、自信をもっておすすめできる。
Posted by ブクログ
本書は、成蹊大学法学部政治学科に在籍する研究者による政治学の入門書である。政治学の様々な領域の専門家が、初学者を自身の分野へ招き入れるためのテーマを選定し、何が問題・争点になっているのか、それらの問題・争点をどう考えるのか、をできるだけ平易に叙述している。
具体的には、「日本と世界」、「歴史と思想」、「比較と地域」という3部構成で、日本政治、行政学、地方自治、国際政治、政治理論、西洋政治思想史、日本政治外交史、西洋政治史、比較福祉政治、アメリカ政治、ヨーロッパ政治、アジア政治の12の分野の最先端トピックを取り上げている。
各章によりやや当たり外れはあるものの、総じて、政治学をこれから学びたくなってくるような知的刺激に満ちた内容となっていると思う。特に、高安健将氏の「第1章[日本政治]議院内閣制と政党政治―日本はいかなる政治システムの国か?」、遠藤誠治氏の「第4章[国際政治]現代世界における戦争と暴力」、野口雅弘氏の「第5章[政治理論]官僚制の思想史―デモクラシーの友か敵か?」、井上正也氏の「第7章[日本政治外交史]戦後日本外交入門―日中国交正常化を事例に」、西山隆之氏の「第10章[アメリカ政治]政治不信の高まりと政治的分極化」、光田剛氏の『第12章[アジア政治]中国から政治を見る」が、自分にとって興味深かった。
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