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Posted by ブクログ
最近、ドラゴンと魔法のがっつりファンタジーじゃなくて、現実世界と地続きのファンタジー例えば、ちょめ「室外機室」やpanpanyaが好きと言ったら紹介された本書。
そういう意味では挙げた2つよりファンタジー(SF)味が強めではあるが、ジャンルとしては近いかな。
ライトタッチなそれらと比べて、本書はけっこう重い。とはいえそれはクセのある画と哲学的ともいえるノワールなストーリーによる濃密な世界と表裏一体なもの。さらには倫理観や死生観までも問うてくる。はっきり言ってメジャータイトルには無縁な雰囲気満点だが、ニッチであらざるを得ない強烈な魅力がある。
口に入れた瞬間、吐き出しそうになるものの、噛んでいるとだんだん滋味が滲み出てくる。
4つの短編からなる本書、一つ目の表題作が一番クセが強いので、せっかく手に取ったなら吐き出す前にもう少し読み進めてみてもよいかもしれない。
一度は考えたことがあるかもしれない、もし今自分以外の時間が止まってしまったら。
虚数時間の遊びはそんな状況に置かれた人物の話。
永遠に自分以外の時が止まった中でどう過ごすのか、そんな思考実験のようなお話に詩のような言葉選びが作品に色を添える。
とてもおすすめの一話です。
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