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“お金”とは何か。
私たちの財布に入っているお金には、100円、1000円、10000円などの価値がつけられています。
しかしよく考えてみると、ただの金属、紙切れにすぎないものをなぜ高価だと「信じている」のでしょうか。
貨幣や紙幣に込められた絶大な影響力――。
その謎を解く手がかりは、人類と会計の歴史のなかにあります。
先人たちの歩みを「損得」という視点で紐解きながら、「マネーの本質を知る旅」に出かけましょう。
くらしの経済メディアMONEY PLUSの大人気連載「簿記の歴史物語」待望の書籍化!!
【第1章】 偉人とお金の意外な関係
シャーロック・ホームズの“金銭感覚”/投資家として大成功したダーウィンの“目利き” ほか
【第2章】 なぜ「文字」よりも先に「簿記」が生まれたのか?
最初の簿記はメソポタミアの「駒」/ヨーロッパで起きた数字のイノベーション ほか
【第3章】 一国の運命をも翻弄する会計の力
球根1個で家が建つ!? オランダのチューリップ・バブル/フランス革命の引き金となる1冊の暴露本『国王への会計報告』 ほか
【第4章】 産業革命。そして、簿記から会計へ
産業革命は、なぜイギリスだったのか?/鉄道が生んだ公認会計士 ほか
【第5章】 これからの「おカネ」の話をしよう
財務省が消費税を上げたがるワケ/ビットコインが問いかけるマネーの本質 ほか
Posted by ブクログ 2019年05月01日
「会計」をメインテーマに歴史のエピソードが満載
「自財産を認識するという分の資産管理」は文字よりも早くスタートした
今のバランスシート、損益計算はずっと遅れた
近世のベンチャービジネス「遠洋航海事業」は帰港時の財産評価がすべて
簿記と活版印刷がビジネスをネットワーク化した
現代では、ブロックチェー...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年03月02日
お金の計算に関する何やら小難しい学問、くらいの認識しかなかった簿記というものが古代〜現代に至るまで人類にとって如何に身近で重要なものだったのかを知れた。これは自分の中で一つの革命にすら感じた。最終章から終わりにの部分ではこれからの考え方に更なる確信が得られた。そして最後にこの本の参考文献の数に圧倒。...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年08月23日
世界史の中で会計がどのような影響を与えたのかを語った本。
会計そのものの説明はあまりなく、中心は「おカネ」とそれを取り巻く政治状況の解説になってる印象。
長い人類の歴史の中で、会計(お金)にまつわる大きな重要な出来事を取り上げて書かれていて、お金の動きが歴史を動かしてる様が興味深く書かれている。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年04月23日
世界史を経済の側面から見る書籍は最近何冊か読み、いずれも面白かったが、本書も良い。
特に会計、複式簿記の解説は素晴らしく、知識として持っていても身につかない複式簿記が生き生きとした物語となって体の中に入ってくる。何でこんなものが必要なのか、への答えは成り立ちから知れば腑に落ちる、というのは科学の勉強...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月12日
ルカ・パチョーリは近代会計の父、「スムマ」の中で複式簿記を解説している
お金よりも先に文字があり、文字よりも先に簿記があった
秤量貨幣は現代的な意味での「お金」とは呼べず、通貨単位に近いもの
「現金」が増減するときは、必ず、他の「何か」が同時に増減している
複式簿記では、取引のふたつの側面を1...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月05日
簿記会計の歴史の本という事で読んでみたんだけど、ちょっとトピックが散乱している。ただ、サラッと軽く読めるのは気分転換によかったな。複式簿記会計の体系が、つい150年前くらい前に確立したばかりなのは知らなかった。企業規模拡大に伴い、企業所有者と投資家が分離していったからと。なるほど。
参考文献が充実...続きを読む
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