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Posted by ブクログ
こうしてみると、まるで「ファンタジー」なんである。スペクタクルである。
「八俣のオロチ」など、冒険活劇映画に出来そうである。(実はある?)「十戒」が映画として充分に成立するのだから、古事記もいけそうである。
「古事記」のダイジェストと、それを生みだした古代人の世界観について、わかりやすく解説している。
創世の話、アマテラス、黄泉の国、兄のホデリと弟のホヲリの話など、考えてみると、ほとんどの話を知っている。何かの折に読んだり聞いたりしていたのだなあ。
上巻は冒険活劇として充分に面白い。
中・下巻になると、活劇色は減って、トーンが変わる。「歴史」、それも客観的な記録としての歴史ではなく、「古事記」を作った人たちの歴史観ということになる。
妻を失った悲しみで理性を失い、死の世界に入り込んでしまうイザナキの「黄泉の国」。
どんなに愛する人であっても、死者と生者が一緒に暮らすことは出来ない、一度惨い世界に立ち入って戻ってくることでやっと癒される…という展開に、死者と生者の苦しみ悲しみは、こんな古い時代から変わっていないのだな、とあらためて思う。
Posted by ブクログ
日本という国の成り立ちはいつからなのか。その根源的な問いに答えるために神の時代の物語は紡がれ、それは変わることのない絶対的過去とされた。本書は古事記の概要、人間と自然との交わりを日本書紀、風土記から読み解く日本神話の入門書である。
君が代で「さざれ石のいわおとなりて」は「巌となりて」であり「岩音」ではない、というのはとりみきの石神伝説で知っていたが、じゃあ巌ってなんだよ!って疑問を持ったのは相当昔の話。
この本で、巌は「岩穂」つまり、岩の先のこと。つまり「さざれ石の岩穂となりて」という言葉になり、まあ長い間ってことだ。ようやっと疑問解消。
古来の人間と自然との接し方が、神話の中でもどのように変わってきたかってところが面白いし、現代ではこんな自然に対する感性も失われてしまったんだなと思うところもある。
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