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電子書籍特典 電子化記念スペシャル対談 「JUNEからBLへ “心の不良”だったあの頃 翻訳家・柿沼瑛子×著者・溝口彰子」収録!
いま、BLに何が起きているのか?
女性たちを虜にする快楽装置=BLの歴史と本質に迫る画期的評論。
男性同士の恋愛を軸にした一大エンタテインメント・ジャンルであるBL(ボーイズラブ)。
BLは、おもに異性愛女性が作り手・読み手であるにもかかわらず、近年、現実よりもホモフォビア(同性愛嫌悪)や異性愛規範、ミソジニー(女性嫌悪)から自由な作品が生まれている。
本書は、BLの歴史をたどりながらその謎に迫り、作品や作り手・受け手の意識、社会との向き合い方がどのように変化してきたかを、作品分析によって明らかにする試みである。
三浦しをん氏、絶賛。
「“あらゆるひとにとって自由で居心地のいい社会”のありかたを、BLは追求し、提示しつづけている。その事実を、愛をもって冷静に分析した論考。本書を読んで、これからもBLを愛していこうと改めて決意しました!」
Posted by ブクログ 2016年09月17日
アインシュタインの有名な「常識とは18歳までに身につけた偏見のことをいう」という言葉を、何度も読書中に思い出しました。
ある時代では「普通」だったものが、数世紀経ってあるいは数十年だって「普通」ではなくなることがあると知っているはずなのに、いつのまにか、昔からあるものはすべてこれからもあるはずだと思...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年12月19日
長年BLを学術研究してきた著者による本。
当初は女性たちが安全な場所で性愛の物語を楽しむだけだったのが、ゲイの目線を意識し始めたことで、女性も含めてあらゆるマイノリティに優しい物語へと進化している!という話です(雑に要約すれば)。感動的。
自分たちのつくるものが誰かを傷つけているかもしれないと自...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月22日
インターネット上ではたびたび「BLはゲイ差別ではないか」という批判が起こり、その度にBL愛好家たちは「どうすればBLが差別ではなくゲイフレンドリーな社会づくりに与することができるか」を考え、応えようとしてきた。本書にも詳しく書かれている"やおい論争"は1992年のできごとだが、こ...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年11月24日
私自身は、小説や漫画を読んでも掛け算は起きないが、BLも読む位のレベル。
ずーっと疑問に思っていた「なぜ男同士じゃないといけないのか」ということの一つの答えがここにあるように思う。
性的ファンタジーとしてのBL。しかし、実際のゲイに対して女性は気遣いを持つという。女性らの夢物語でゲイの性を弄...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年01月08日
''なぜ自分はBLが好きなのか。''
考察好きなBL愛好家たちはたぶん誰でも自分に対し問いかけるであろう、この命題。
私も折に触れ考えるので、その解を求めて手に取った。
本書の著者はレズビアンでBL愛好家。
どうやらレズビアンのBL愛好家は珍しくないらしい...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年07月20日
いくつかのやおい論は読んだことがあります。しかし、どれも釈然としなかった。そこに論じられていることは、確かにただしいかもしれないが、私の実感からは遠く、もう一歩踏み込んで欲しいと思うことばかりであった。その点この本は、やおい論に一石を投じ、新たな理論を切り開いている感がある。特にジェンダー規範、家父...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月13日
私はシスジェンダー女性で異性愛者である。
商業もののBL作品も好きだし、二次創作におけるBL作品も好きだ。
だから自分の好きなものがどう生まれ、どう変化して今日の私の手元に届いたのかが知りたかった。
正直、世の中に蔓延る家父長制、ミソジニー、ホモフォビア、女性蔑視に疲れ果てている。
それらがBLの...続きを読む
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