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ニホンオオカミはどうやって絶滅したのか?
古文書をもとに、その最後をみちのくの山里にたどるノンフィクション。
ニホンオオカミの最後はじつははっきりしていない。
明治38年の和歌山県が最後といわれるが、それは標本として残されている最後のオオカミでしかない。
東北の地で、野生動物と人の関係を追いかけた作家が、オオカミの最後を追う。
「狼酒」、そして、近年まで東北の山里で行われていた「狼祭り」の発見、
掘り起こされた貴重な歴史的資料。
東北の地で明治・大正を生き、オオカミの最後を見てきた山の民の最後の遺言を集め、
藩政の書面をたどりながらニホンオオカミの最後に迫る一冊。
Posted by ブクログ 2019年01月23日
岩手に生息していたニホンオオカミの痕跡を辿る物語。ところどころ作者の推測が入り混じるが、公文書や集落での長老への聞き取りなど地道な調査には頭が下がる。今も各地に残る地名や祭り、道端の苔むした石碑などからも狼が人間にとってどういう存在だったかが浮かび上がってきた。誤字脱字が多いのが少し残念。
シートン...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年12月21日
借りたもの。
絶滅したニホンオオカミとは何だったのか?なぜ絶滅したのか……記録映像も残っていないその姿、その最後を追うルポルタージュ。
もはや物語の中にしかその姿を見出せない、想像をかき立てる存在となってしまったオオカミ。とくに東北――遠野物語――に残るオオカミの話に基づいて、その生態や民間信仰など...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年05月18日
滅びゆくものにはロマンがある。
ニホンオオカミが明治の世には絶滅したのは多くの人が知っているだろう。
筆者は岩手県の中でオオカミが懸賞をかけられ滅んでいくさまを丁寧に発掘している。
もちろん習俗や生態にも触れていて、江戸から明治にかけての岩手の様子にも興味を惹かれるものがある。
基本あくまでも...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月18日
著者の出身地である岩手を中心に、ニホンオオカミの生態から近代の記録、絶滅までを語る。
江戸時代の引用文も口語体で読みやすく、当時の情景がリアルに想像できる。
著者が実際に足を運んで取材した狼酒やアンダーソンの狼の剥製について書かれた部分は、興奮がよく伝わってくる。(写真付き)
狼といえばハスキー...続きを読む
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