さよなら、ビー玉父さん

さよなら、ビー玉父さん

660円 (税込)

3pt

第1回角川文庫キャラクター小説大賞隠し球が、満を持してデビュー。涙なしでは読めない、ダメな父と健気な息子の不器用な物語。

【ストーリー】
夏のある日、しがない30代男・奥田狐のアパートを訪ねてきた天使。その小さな天使は汗をかきかき顔を上気させ、曇りのない目で狐を見つめる――天使の名前は遊。離婚により離れ離れになった息子だ。突然現れた息子の登場に、狐に訪れたのは嬉しさより、むしろ得体のしれない者に対峙したときの「恐怖」だった。こうして「ダメ親父」と「天使すぎる息子」のひと夏の生活がはじまった――自分のことしか愛せないダメ男に、必要以上に気を遣う健気な息子、そんなダメ男をなぜか慕うヤンキー娘、そして、狐のすべてを知る元嫁。親子であって親子でない父と息子は、親子以上に親子な関係を模索するが……?
「アバウト・ア・ボーイ」「とんび」に続く、切ない親子の物語。

装画/柳沼行(「ふたつのスピカ」など)



クズ男のA玉/少女とサボテン/幸せのバームクーヘン

※本作は、第1回角川文庫キャラクター小説大賞応募作「仙人系クズ男のA玉」に書き下ろしの2編を加え、文庫化したものです。

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さよなら、ビー玉父さん のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    最初はパッケージを見て買ってみたんですが、読んでみてとっても感動しました。
    親子とは何か、大事な人とは何か、一緒に考えてついよみいってしまう作品です。

    0
    2019年03月09日

    Posted by ブクログ

    しがないクズ父のところに、離婚して離れて暮らしている息子が訪ねてくるお話
    息子の年齢で8歳、12歳、26歳のときの3編

    自分が去年離婚し、1年以上娘と会っていないという状況であるが故にかなりザクザクと刺される
    あとがきで、自分がモデルかも知れないという人が多数いたがモデルはいないとのこと
    でもまぁ

    0
    2020年06月24日

    Posted by ブクログ

    もともとクズ男の素質があった主人公のコン。
    離婚を機にダメ男っぷりに拍車がかかる。

    受け身シンデレラとはよく言ったもんだ!

    宣伝文句にある「号泣」はしなかったものの、
    私は好みの話。

    一緒に生活を共にするとなるとダメ男は絶対にイヤなのだけれど、
    生活の事なんか考えなければ、
    私はダメ男と言われ

    0
    2020年06月22日

    Posted by ブクログ

     ああ痛い。。。痛いなあ。。。

     「愛」というのは性愛だけを指すわけではなく、家族愛やら友情やら愛玩やら、いろんなところにその片鱗を見つけることができる。こんなことを言うと誤解を招くかもしれないが、でもどんな「愛」もどこか共通点がありそうで、何かをきっかけにコロっと移り変わっていくことがありそうな

    0
    2020年03月07日

    Posted by ブクログ

    阿月まひるさんがクズ元親父と天使息子の父子愛を描いた感動作です。最初に著者は女性ですが最近は性別を示す表記が曖昧で読者に推測を促しているのか必要がないと判断されているのか解りませんが何れにせよ出版社に対し苦言を呈したいですね。さて主要キャラの名前がとてもユニークで主人公・奥田狐(コン)と彼の離婚前の

    0
    2019年10月04日

    Posted by ブクログ

    大切なものはずっと変わらない。
    心の中に秘めたものはその人だけの宝物。
    親子の絆を感じられる素敵な本でした。

    0
    2019年10月01日

    Posted by ブクログ

    これは立場ではないと思う部分、思うところに辿れないかもなあ、父の思い、息子の思い

    キャロンちゃんの母性ではない女心ってやつ
    「少女とサボテン」は好き

    ほのぼの系で良かったと思います
    ドラマにしたら面白いかなあとも思いました

    0
    2018年12月19日

    Posted by ブクログ

    この本はわたしには合わなかったようです。
    涙が止まらない感動作とありますが、一度も泣けず。

    主人公のコンは、クズというより子供なんですね。思考が!!

    茜音さんの言葉にはちょっと癒やされました。
    なかなか自分で自分のことはわからないものなのでしょうね。
    わたしも自分がどんな人間なのか言葉ではいい表

    0
    2021年04月07日

    Posted by ブクログ

    同じ主要人物で時を経ていく3部構成の話。
    主人公はクズ父、反してよく出来た息子がいる。
    クズ…と言うのは作中の表現だけども、そこまで言わなくとも、と思う。私の中で、クズっていう表現の評価は、もっと低い。

    つまりは大人として父として良いとは言えず、きっかけがあっても変われないほどの自己愛の塊、父性に

    0
    2021年03月21日

    Posted by ブクログ

    表紙の絵の男の子のかわいさとダメダメ父さんの話ということで、興味を持ち買ってみました。

    セリフではないコンの想い、また行間のツッコミはなかなかの表現だし、おもしろい。関西弁というのもあるかな。

    コンみたいに、年をとっていく人もいるだろうと思う。それでいて、こういった親を持つ子はしっかりしたいい子

    0
    2020年01月31日

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