ビジネススクールで教える経営分析

太田康広

■本書は、慶應大学ビジネス・スクール教授による経営分析の入門書。
BSやPLのどこに注目し、どう解釈すれば会社の姿が見えるのかを初歩からわかりやすく解説する。

■・BSとPLは「絵」を描けば読み解ける
・この決算書はインフラ会社？ メーカー？ それとも商社？
・カネを貸してはいけない会社の決算書
など、直観的な説明や図を駆使したわかりやすい書き口が本書の最大の特徴。
予備知識があまりない人でも抵抗なく読み進めながら、「ROE」「回収サイト」「資本利益率」「流動比率」等、必要な用語（比率）の概念をやさしく理解できる。
経営分析の類書はたんなる語句や計算式の説明に終始しがちだが、本書は「ビジネスのスピード」（＝回転率）、「おカネ貸して大丈夫？」（＝安定性）など、比率の意味する重要性が手に取るようにわかり、かつその優先順位も理解できる。経営分析について別の角度からとらえ直し理解を深めることができる１冊。また、キリンとアサヒ、東京ガス、森ビルなどだれもが知る会社の決算書を例として掲載し、実際にプロが行う経営分析のプロセスをなぞっていくことができる。

■著者は慶應義塾大学ビジネス・スクール教授の太田康広氏。複雑な概念などを優先順位をつけざっくりとわかりやすく説明する手法に定評がある。

• カテゴリ: ビジネス・実用
• ジャンル: ビジネス・経済 / 経営・企業
• 出版社: 日経BP
• 掲載誌・レーベル: 日本経済新聞出版
• ページ数: 208ページ
• 電子版発売日: 2018年03月16日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 6MB

[ブクログ · ★★★★★]

経営分析に関して特に重要な部分だけを教えてくれる本。財務指標の読み方はある程度知っていたが、本書を読むことによってどの経営指標が重要で、そこからどのように考えれば良いのかが端的に分かるため、とても勉強になった。
新書でこんなに丁寧の読んだの久しぶりだった。それだけ、（少なくとも自分にとっては）良書だった。

[ブクログ · ★★★★★]

学部中級レベルです。「通常の財務諸表(経営)分析のテキストでは省略していたり、書いていないが重要なこと」が惜しげもなく書いている本です。財務諸表分析のテキストを読んで実践する際にかなり役立つので、非常に便利かつ勉強になります。