すごい進化 - 「一見すると不合理」の謎を解く

すごい進化 - 「一見すると不合理」の謎を解く

946円 (税込)

4pt

スズメバチにうまく擬態しきれないアブ、他種のメスに求愛してしまうテントウムシのオス。一見不合理に見える生き物たちのふるまいは、進化の限界を意味しているのか。それとも、意外な合理性が隠されているのだろうか。1970年代に生物学に革新をもたらした「ハンディキャップ理論」「赤の女王仮説」から、教科書には載っていない最新仮説までたっぷり紹介。わたしたちの直感を裏切る進化の秘密に迫る!

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すごい進化 - 「一見すると不合理」の謎を解く のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年01月24日

    生物には自然淘汰による適応が働いているにもかかわらず、なぜか不合理に進化しているように見える場合がある。これを、進化による適応が「制約」によりうまく働かなかった結果である、と断ずるのはたやすいかもしれないが、著者はそうではない、という。「一見すると不合理」に見える生物も、実は進化による適応として説明...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年10月21日

    全ての章が面白いが、とりわけ生殖の章が面白い。
    なぜ、性があるのか。オスがいるから仕方なく維持される。この目的よりも結果的にそうなった。いかにも生物が選択しそうな生き方です。しかし、オスは不便な存在です。

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    Posted by ブクログ 2019年11月08日

    自分は分子生物学の研究してるので、ちょっと専門外の進化とか生態とかに興味を持って手に取った一冊。

    「一見不合理な形質や行動をする生物も、別の見方をすればとても合理的に進化している」という仮定のもと、色々な昆虫の進化について紹介されていて、非常に面白かった。

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    Posted by ブクログ 2019年01月20日

    「一見すると不合理に見えて、つい制約のせい(進化するにも制約があるから、これが進化の限界なんだよ)にしてしまう現象についても、データを集め深く思考することで、実は進化による適応の結果でその不合理に見える現象が維持されている」ということを扱った本。

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    Posted by ブクログ 2017年11月19日

    『ざんねんないきもの事典』の大人バージョン的な本。
    一見不合理に見える生き物たちの振る舞いにも訳があることを教えてくれる。
    「初期の生物は無性生殖をしたはずなのに、なぜ有性生殖は無性生殖に卓越したのか。」という、進化生物学の未解決の大問題を主テーマとして新しい説を解説しているのが特徴的かな。

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    Posted by ブクログ 2017年09月12日

    一見すると不合理な点も、丹念に調べれば合理的(進化論的)であることを説明している。思っていたほど、興は乗らなかった。最後に出てくる、有性生殖の理由は、まだ未解明なんだな。最後のまとめがよかった。あえてありきたりの説明を避けたのが本書だったのか。

    ・進化の過程は消えてしまっている。

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    Posted by ブクログ 2019年01月27日

    クリサキテントウが栄養が多い普通のアブラムシを食べないで、栄養の少ないアブラムシを食べるのか。その理由が分かっていく過程が楽しい。

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    Posted by ブクログ 2019年01月20日

    ナミテントウとクリサキテントウについての話が中心。クリサキテントウは松の木につくアブラムシしか食べない上、ナミテントウに比べていろいろ不利らしい。生物の世界でなぜオスとメスが必要なのか、という疑問にもせまる。

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    Posted by ブクログ 2018年11月27日

    なぜこの生き物はこんな不合理な、または不思議な、無駄な外見や暮らし方をしているのか…。生き物を見ているとそう感じることは多々ある。
    この本では、そうした不合理の中に合理性を見いだす方向で様々な学説が紹介される。
    クリサキテントウはなぜまずく栄養もないアブラムシを食うのかということを求愛のエラーにむす...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年09月25日

    メモ:単一性生殖と両性生殖の比較の謎が未だに説明できない!(所説は有るが有力なものが無い)ってのが面白かった。
    単純に生存戦略:効率から考えると、両性生殖の方が分が悪く地球上から駆遂されてしまうはずが、何故か進化の水準の高い生物ほど両性生殖が圧倒的に多い。
    生物学的な定義で言う ”セクハラ” の定義...続きを読む

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