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膨大な費用と時間を費やし、時に国民の非難にさらされた青函トンネル。だが、世界が「歴史上この事業に匹敵する技術的建設事業はない」と絶賛し、建設の決断と工事を支え続けた日本国民を讃えたことを、今日においてどれほどの人たちが認識しているだろうか。本書は、昭和58年1月の先進導坑貫通というクライマックスに向けて、構想から調査、工事と、様々な段階でかかわった人々の貴重な記録をまとめて昭和61年に発行されたものを新書化。北海道新幹線開業が見えてきた今、改めて読み返し、後世まで残しておきたい、感動の記録。
青函トンネル物語編集委員会
Posted by ブクログ 2016年06月22日
かなり前に断片的に青函トンネル物語を読んだことがありましたが、北海道に新幹線も来たことだし、再度読み込んでみました。
戦前から構想のあった、青函トンネル。驚くべきことに終戦直後から調査が始まっています。
当時の調査といっても、船を出し、船からバケツを下ろして海底面の石をかき取る、人工地震を起...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月01日
この本が書かれたのは1986年、青函トンネルは本坑も含めて貫通していたものの、1988年の供用開始の前の段階です。
書き方は実際に作業をした国鉄→鉄建公団の作業者を中心した人間ドラマでプロジェクトX臭がすごいですが、書かれた時期はプロジェクトXの始まる前ですね。
鉄建公団を中心に書かれているので先進...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年03月16日
新幹線と並ぶ、大PJの完成までを記した記録集。工法に関する説明が詳しくあるとよりわかりやすいと思ったが、それは別の書であたればよいか。
ものすごく圧縮されているが、その各部詳細を想像してみると、これがいかにすごいことかがわかる気がする。当時だからこそできた偉業かもしれない。現在もいろいろ物議のあ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月03日
青函トンネル工事の話。青函トンネルで新幹線が通っているのが本坑。それとは別に作業坑と先進導坑が掘られたが、本書では先進導坑開通までが描かれている。海底トンネル工事中に出水したら、海底が抜けちゃうんじゃないかって思って怖いですよね。山岳トンネルなら、水が枯れるのを待てば良いけど、海底トンネルはそうはい...続きを読む
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