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十年で読者が四分の一減り、売上はマイナス六千億円。新聞業界の地盤沈下が止まらない――。限界を迎えつつあるビジネスモデルを、元朝日新聞販売局の部長が徹底分析。独自データを駆使した全国四十三紙の経営評価から、生き残る新聞社と消えてゆく新聞社の姿がはっきりと見えてくる。「なぜ新聞代は高いのか」「“押し紙”というタブー」「スクープで部数は伸びない」など、記者が知らない新聞販売の窮状と未来をレポート。
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Posted by ブクログ
新聞社はいらないと言われ、特に高齢者層の購読が現状維持になっている中、押し紙裁判に関する事項など、新聞社が抱える問題を網羅的に理解できました。
新聞業界の研究のために、タイトル買いで読んでみた書籍。購読者が減少の一途を辿り、デジタルシフトも進まない現状を憂いつつも、最後に生き残りのための方策を示している。 著者が元朝日新聞の販売局社員という事で、厳しい論調が目立つものの、最後には情熱を感じた。
私がその最末端にいる新聞業界は、言わずと知れた斜陽産業です。 斜陽どころか、陽は既に沈み切ったという説もあります。 まず部数の減少が止まりません。 それは体力のある全国紙も同様です。 濃淡はあります。 本書によれば、朝日と読売、日経は勝ち組、反対に毎日、産経は負け組です。 でも、朝日、読売、日経も安...続きを読む閑としてはいられません。 何と言っても、2025年には今より新聞購読者がさらに3割も減るのです(今や50代の半分以上が新聞を読まない時代です)。 その時、新聞業界には焼け野原よろしく荒涼たる風景が広がっていることでしょう。 いずれにしろ戦後、旗艦メディアとして躍進の原動力となった今の新聞のビジネスモデルは、もはや崩壊していると言っていいのではないでしょうか。 では、どうするか。 本書では、その処方箋を示しており、実に興味深いです。 まず、高い購読料を下げること。 バブル期ならいざ知らず、月に3千円を超す購読料をポンと払える世帯は、若者世帯を中心に今や少数派でしょう。 購読料を下げれば、部数減の速度を緩慢にすることはできそうです。 さらに、夕刊の廃止や紙面のコンパクト化、顧客の集中管理、流通の合理化などを提案しています。 これは購読料の値下げと表裏ですが、高コスト体質を改めることも避けて通れません。 著者は、特に人件費の抑制を挙げています。 ただ、今の高給が保障されなくなったとき、それでも新聞記者を続ける(たとえば今の自分のような)人が果たしてどれだけいるか。 その時、ニッポンのジャーナリズムの真価が試される気がします。 自分は著者と同様、新聞というメディアはどんな形態になっても必要だと考えています。 本書でも紹介されていますが、アメリカのある州では新聞が廃刊となった結果、議員の成り手が減り、投票率も落ちたそうです。 新聞がなくなれば、フェイクニュースが今よりさらに社会にはびこることになるでしょう。 そうしないためには、新聞業界も文字通り「身を切る改革」が必要と思われます。 頑張りましょう。 頑張ってください。
トランプ大統領登場によってフェイクニュースという言葉が取り上げられてジャーナリズムの危機が叫ばれたり、GAFAというプラットフォーマーの圧倒的存在感にただただ立ち尽くしたり、そもそも朝日も産経も、そして讀賣も基本の取材でやらかしてしまう昨今ヤバさが際立ってきた日本の新聞社たち。でも、それは昨日今日の...続きを読む問題ではなくて、もうだいぶ前から「お前はもう死んでいる」状態だよ、と指摘する本です。ものすごいざっくりとした計算ですが、新聞発行というビジネスモデルが破綻していることを証明しようとしています。元・朝日新聞で販売を担当したいた人のぶっちゃけ話に、つい「またかよ…」「辞める前になんとかすりゃいいのに…」と思ってしまうテイストの本ですが、一点「そうだよな…」って納得するのが、新聞社にあまりに消費者発想、読者視点がない、という指摘。ジャーナリズムとマーケティングを水と油と考えていると限りにおいてビジネスとしての新聞発行は有り得ない、と思いました。水と油を攪拌してドレッシングみたいに出来るかどうかに新聞の未来はかかっている?個人的には増田俊也「北海タイムス物語」の舞台である新聞社がいかにして潰れていったのかのドキュメントが詳細に記されていて勉強になりました!
新聞業界の斜陽化についてインサイダーの視点から語った一冊。 インターネットの影響についての記述は少なかったものの、インサイダーならではの情報があり勉強にはなった。
新聞社販売局の勤務経験、販売店の実情、北タイ(一時期北海道でメジャーだったが販売数低下により廃刊)の分析、全国43紙の経営評価。購読者数低下は免れない。プライドと年収が高く顧客を意識しない記者のあり方。デジタル化で収益構造が変わる。 現場に長くいただけに現状、そしてそのままの先については詳しい。活...続きを読むかせる強みも見えてくるけれど、立ち位置が現場では、変化が望めなさそうな状況も。
朝日新聞がどうだとか読売がどうだとか、書いてるけど。 今となっては、まっ・・・・・たくどーでも良いこと。 興味ないもん。 マードックのことを書いてるけど、それもねえ・・・・タイムリーな話題でもないし。 新聞と言う老いぼれたメディアについて、ボケかかった年寄りが、古ボケた情報ばかりを集めて書いた、...続きを読むネボケた本だ。
テーマは面白いんだが、筆者の筆力なのか、私の読解力の問題なのか、何だかとっ散らかった印象。新聞社がなかなか変革する気がないのは分かったが、変革する気もなんとかなるだろう、と考えているんなら、筆者の言う改善案も意味がないような。 まずは、新聞社に危機感を持たせないと。そこが初めですな。 改善案の中に、...続きを読む新聞購読料の値下げ出ていたけど、どうかな?そこは大して問題ではないような気がする。
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新聞社崩壊(新潮新書)
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畑尾一知
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