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Posted by ブクログ
私がその最末端にいる新聞業界は、言わずと知れた斜陽産業です。
斜陽どころか、陽は既に沈み切ったという説もあります。
まず部数の減少が止まりません。
それは体力のある全国紙も同様です。
濃淡はあります。
本書によれば、朝日と読売、日経は勝ち組、反対に毎日、産経は負け組です。
でも、朝日、読売、日経も安閑としてはいられません。
何と言っても、2025年には今より新聞購読者がさらに3割も減るのです(今や50代の半分以上が新聞を読まない時代です)。
その時、新聞業界には焼け野原よろしく荒涼たる風景が広がっていることでしょう。
いずれにしろ戦後、旗艦メディアとして躍進の原動力となった今の新聞のビジネスモデルは、もはや崩壊していると言っていいのではないでしょうか。
では、どうするか。
本書では、その処方箋を示しており、実に興味深いです。
まず、高い購読料を下げること。
バブル期ならいざ知らず、月に3千円を超す購読料をポンと払える世帯は、若者世帯を中心に今や少数派でしょう。
購読料を下げれば、部数減の速度を緩慢にすることはできそうです。
さらに、夕刊の廃止や紙面のコンパクト化、顧客の集中管理、流通の合理化などを提案しています。
これは購読料の値下げと表裏ですが、高コスト体質を改めることも避けて通れません。
著者は、特に人件費の抑制を挙げています。
ただ、今の高給が保障されなくなったとき、それでも新聞記者を続ける(たとえば今の自分のような)人が果たしてどれだけいるか。
その時、ニッポンのジャーナリズムの真価が試される気がします。
自分は著者と同様、新聞というメディアはどんな形態になっても必要だと考えています。
本書でも紹介されていますが、アメリカのある州では新聞が廃刊となった結果、議員の成り手が減り、投票率も落ちたそうです。
新聞がなくなれば、フェイクニュースが今よりさらに社会にはびこることになるでしょう。
そうしないためには、新聞業界も文字通り「身を切る改革」が必要と思われます。
頑張りましょう。
頑張ってください。
Posted by ブクログ
トランプ大統領登場によってフェイクニュースという言葉が取り上げられてジャーナリズムの危機が叫ばれたり、GAFAというプラットフォーマーの圧倒的存在感にただただ立ち尽くしたり、そもそも朝日も産経も、そして讀賣も基本の取材でやらかしてしまう昨今ヤバさが際立ってきた日本の新聞社たち。でも、それは昨日今日の問題ではなくて、もうだいぶ前から「お前はもう死んでいる」状態だよ、と指摘する本です。ものすごいざっくりとした計算ですが、新聞発行というビジネスモデルが破綻していることを証明しようとしています。元・朝日新聞で販売を担当したいた人のぶっちゃけ話に、つい「またかよ…」「辞める前になんとかすりゃいいのに…」と思ってしまうテイストの本ですが、一点「そうだよな…」って納得するのが、新聞社にあまりに消費者発想、読者視点がない、という指摘。ジャーナリズムとマーケティングを水と油と考えていると限りにおいてビジネスとしての新聞発行は有り得ない、と思いました。水と油を攪拌してドレッシングみたいに出来るかどうかに新聞の未来はかかっている?個人的には増田俊也「北海タイムス物語」の舞台である新聞社がいかにして潰れていったのかのドキュメントが詳細に記されていて勉強になりました!
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