「コラム ① 源隆国と一族 隆国の祖父源高明は、醍醐天皇の皇子で、安和の変で藤原氏に失脚させられた。隆国の父俊賢は、一条天皇時代の傑出した大納言「四納言」の一人で、運命を予見する眼力の持ち主でもあったという。隆国本人は、藤原頼通に目をかけられ、ユーモラスな、時に不逞なエピソードをいくつも残している人物である。隆国の兄顕基は、後一条天皇が亡くなった後、「忠臣は二君に事えず」ときっぱり出家した人として知られ、隆国の子の一人、鳥羽僧正覚猷は、絵画の名手で、うさぎや狐や猿や蛙が、相撲をとったり、法事を行ったりしている姿を描いた『鳥獣戯画』の作者ではないかと伝えられている。」