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トラウマはなぜ苦しみを引き起こす? 被害と加害はなぜ繰り返される? どうしたら楽になれる? 災害トラウマの特徴とその支援は? 赤ずきんとオオカミの物語仕立てで、トラウマによる症状、回復のプロセス、支援の方法について学んでいきます。 医療・保健・福祉・司法・教育などの場でトラウマを受けた人と関わるスタッフ、そして当事者とご家族も読める本です。
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Posted by ブクログ
トラウマケアの基礎知識を、素人でも平易に理解できる物語形式の本。ケアする側の章もあり、自分を切り離して他人としてケアする考え方をする癖があるため、個人的にありがたかった。 1ページ読んで休憩して読んでも、本が読者を置いていかない本なので、読んでて辛くなっても少しずつ読める。
トラウマは「冷凍保存記憶」という例えがすごく分かりやすかった。トラウマを思い出すときは、解凍が行われて当時の記憶が一度に蘇るので圧倒され、再冷凍しようとする。(回避・抑圧・解離)。 日常の中で、どうしても避けてしまう行動や人物、シチュエーションなどがあるが、きっとトラウマが関連しているのだろうなと...続きを読む思った。 しかも、幼少期にトラウマ体験をした場合は、白い犬に噛まれたから→犬恐怖症になるのではなく、白くてふわふわしたうさぎを怖がるようになる、というようにフラッシュバックの引き金が分かりにくいというのも、自身の過去を紐解く上でヒントになりそうです。自分が、何を避けて、抑圧して、無いものしているのか。 単回性のトラウマと複雑性のトラウマ、トラウマの3つの症状(再体験/回避・麻痺/過覚醒)、3つのF(闘争Fight/逃走Flight/凍結Freeze)と神経系について、発達性トラウマとDESNOS、トラウマと記憶、トラウマと感情についてなど赤ずきんちゃんとオオカミさんのストーリーとかわいいイラストも交えて、紹介と説明が分かりやすくされており、トラウマに関して初心者の自分でも網羅的に、分かりやすくたくさんの知識を得ることができた。 また自身のトラウマと向き合うことと、同時に自分の周りの人に対して支援者の目線に立つことも必要だなと思わされました。 トラウマに関して学んでいく、足掛かりになるとても素晴らしい良書でした。
自分はおそらくcPTSDなんだろうなと思っていたら、ある精神科医の先生が勧めてくれたので読みました。 「再演・再被害」を知って、避けることができないと思える自分の身に起きたことが理解でき、心理教育になった。当然のことながら、この本を読むだけではcPTSDは治らないので、よい治療者と巡り合うことができ...続きを読むればいいな。
カウンセラーに勧められ読み始めた。 まさか自分とトラウマは無縁だと思っていたが、特にトラウマにはDESNOSと言う症候があり、自分にも明らかに身に覚えのあった。 重いか、軽いかはあるが、人は皆経験により認知に偏りができ、その認知が自己を傷つけ、何度も同じ経験を繰り返してしまうと言うことがあることを4...続きを読む0過ぎまで知らなかった。でも、読み終えて、おそらく多くの人がこの本を読んで思い当たることがあるのではないかと感じる。自分を大切にするための第一歩としてこの本を読むことができてよかった。
物凄い良かったけど、フェミニズムの知見は浅い感じ。サバイバーは読むべきだけど、その前にアリス・ミラーの「魂の殺人」読んでから
トラウマ入門として
トラウマに悩んでいた時に、購入しました。なぜフラッシュバックが起こるかなど、わかりやすく書いてあり、専門知識がなくてもすんなり読めました。トラウマがある人は、手元に置いておいて損はないと思います。
思ったより薄く、そしてわかりやすく、でもとても役に立つと思った。トラウマの被害を受け、苦しんでいる当事者でも、さらりと読めて自己理解ができるようになっている。 子供の頃に父親の感情に任せて殴られ続けた体験が、トラウマになっているのだと最近気づいた。その事を認めることすら、話すことすら、恥であると感...続きを読むじて生きてきた。 知識は力になる。自分が感じることを素直に表してゆくこと。受け止めてゆくこと。そして知ってゆくこと。回復の過程はゆっくりでもいま確実に歩き始めたなと思える。そんな気持ちになれる本だった。 色んな技法を学ぶなかで、自分も支援者になろうかという気持ちも生まれてくる。だけどいまのところ半分半分くらいの気持ちである。 トラウマを受けた人が支援者になろうと思うことを、「サバイバーミッション」としてこの本では取り上げていた。そのことにとらわれて、いつまでも自分の人生を歩みはじめることができないこともあるともいう。まだわからない。回復にいまのところは興味をもっている。そこから生まれた色んな気付きがわたしをどこへ連れてゆくのか、焦らずに受け止めてみようと思う。 災害支援の話もあり、そこでバーンアウトについて書かれていた。自分の過去のバーンアウトを理解するためにも役に立った。
新卒の時の職場で、いじめとパワハラを受けたことがずっとトラウマになっていました。 自分が悪かったからなにをされても仕方なかったのだと、 ずっと自分で自分を責めてきましたが、 この本を読み、本当はそうではないのだとわかりました。 少しずつでも、今ここの領域を広げていこうと思うことができました。
トラウマケアについて、ストーリー仕立てで理解しやすく、読みやすい。目を背けたくなる過去の出来事も、症状の一つと思うと楽になる。トラウマケアについて、もっと深く知りたいと思えた一冊
単回性のトラウマをもつ「赤ずきん」 慢性的で複雑性のトラウマをもつ「オオカミ」 赤ずきんを襲った狼も、3匹の子豚の家を壊した狼も、もしかしたら何か心に抱えているのかもしれない。 その視点が、とても面白く、わかりやすかった。 支援を受けることのメリットを知った。
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赤ずきんとオオカミのトラウマ・ケア
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白川美也子
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