パドルの子

パドルの子

1,540円 (税込)

7pt

中学2年生の水野耕太郎は、唯一の親友だった三輪くんの転校をきっかけに、屋上へ出る階段の踊り場を「別荘」と名づけ、昼休みの時間をひとりで過ごしていた。 夏休みを間近に控えた7月の昼休みのこと。 水野がいつものように別荘で時間を過ごしていると、ザッパーンという大きな音が屋上の方から聞こえてくる。 屋上に出てみると、そこには驚くほど大きな“水たまり”が広がっていた。 そして、その水たまりで、女子生徒がバタフライで泳いでいる――。 混乱し、立ち尽くす水野の目の前に、水たまりから優雅に上がってきたのは、水泳部のエースで学校一の美少女と名高い、隣のクラスの水原だった。 水原は、水たまりに潜る行為のことを“パドル”と呼び、「パドルをしながら強く何かを願うと、世界をひとつだけ変えられる」のだと説明する。 半信半疑ながら、誘われるままに水たまりに飛び込んだ水野は、パドルで実際に世界が変わるのを目の当たりにする。 水原がある一つの“目的”に向かって、パドルを繰り返していることを知る水野。 そしてはからずも、その“目的”のためのパドルが、思いもかけない衝撃の真実を浮かび上がらせ――。 第六回ポプラ社小説新人賞受賞作!

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パドルの子 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年02月13日

    伏し目がちな中学生 主人公 水野耕太郎
    初恋と夏の不思議な体験を描くローファンタジー青春小説

    一日ひとつ、世界を変化させることができる水源『パドル』
    それを偶然手にした水泳部女子 水原と水野

    トライ&エラー、パドルを繰り返す彼らの望み、そして真実とは?

    次々改変する異界のような現実
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    Posted by ブクログ 2020年10月07日

    どんな願いも一つだけ叶えることができるとしたら、何を願うだろうか?
    私ならこうだ。

    「無限に願いを叶えられるようにしてほしい。」

    少なくない人がこう考えるのではないか。

    物語で耕太郎が目にした屋上の水たまりは、飛び込んで強く願うと1つだけ願いを叶えられる。
    こうした力の可能性は、使い手の想像力...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月17日

    学校の屋上の水たまりで泳ぐ。雨の代わりに水源があったり、願いによって少しだけ違うパラレルワールドが興味深い。

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    Posted by ブクログ 2017年12月29日

    非日常が日常の世界が、出来上がった理由が、解き明かされます。最初、気球が出てくるあたりで、基本構造が明確になりますが、その後も、クルクルします
    もう少し感情移入しておけば、より感動だったなぁ

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    Posted by ブクログ 2017年12月09日

    ちょっと不思議な世界観。こうだろうかああだろうかと考えながら読んだ。最後のまとめ方が好き。
    2017/11/24

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    Posted by ブクログ 2017年11月18日

    若い作家さんのデビュー作だそうです
    すごい違和感!
    それが作者のねらい
    設定がおもしろいなあ
    パドル きたない水たまり
    ≪ パドルって?ごちゃまぜにする水たまり≫

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    Posted by ブクログ 2017年09月17日

    よるのばけものを読んだ時と同じ感覚。こういう作品にのめり込めない私の感覚が錆び付いてるんでしょう。イントロから入り込めませんでした。

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    Posted by ブクログ 2017年07月26日

    何を書いてもネタバレになる。
    読み始めてしばらくすると、妙な違和感を感じるはず。多分、そこには既に仕掛けが隠されている。
    アイデアが先にあって、そこに肉付けをしていったのだろう。学校、教師、友人、家族、女の子と定番アイテムを押さえているが、青春ノベルとしては無理やりな感じは免れない。多分筆者の主眼は...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2018年03月10日

     有って欲しい過去を生み出すために、なんどもパドルを繰り返す。そこに生死の問題が絡んできた時に、ヒロインとの別れが避けられないものとなる。友情や家族は失わなかったけれど。オールイン。

     

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2017年11月01日

    中3の次男に面白いから読んで、と勧められて読みました。最初から少しずつ違和感が重なっていき、あれ車は?担任は?となっていきました。パドルの謎が分かってから一気に加速、最後まで結局一日で読んでました。爽やかなファンタジーという感じでしょうか。

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パドルの子 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    ポプラ社
  • ページ数
    279ページ
  • 電子版発売日
    2017年08月11日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

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