新宿警察(6) 喜劇篇 新宿の夜の神々

新宿警察(6) 喜劇篇 新宿の夜の神々

作者名 :
通常価格 770円 (700円+税)
獲得ポイント

3pt

-
    【対応端末】
  • Lideo
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ
    【縦読み対応端末】
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ

※縦読み機能のご利用については、ご利用ガイドをご確認ください

新規会員限定半額クーポンプレゼント

作品内容

都会に生きる者の孤独や貧困に苛まれる人の危うさ、その人間ドラマを描く

 ストッキングや下着はそれを脱がせる手間からみると、一円にもならない程度の品物で、処分も面倒なのである。まともな物盗りなら、そんなものを盗って、手懸りをのこしたりしない。つまり盗る以上の気持ちが加わっているのであって、痴話喧嘩の揚句だとか、近親の怨みをかって、そんな目にあわされたという場合が多い。さんざん捜査をさせられ、結局、被害者と加害者に、申しわけありませんと詫びられたりする。(「しなやかな肢」より)
 日本の警察小説史上に輝く最大の金字塔、「新宿警察」シリーズが全集として電子で復刊! 本書は短篇集〈喜劇篇〉。巻末に書評家・杉江松恋による解説を収録。
*新宿の赤い空
*しなやかな肢
*甘い汁
*悪事の唄
*へんな夫婦
*新宿夜泣き花
*新宿湿地帯
*新宿の夜の神々
*下着泥棒
*花びらの鼓動

●藤原審爾(ふじわら・しんじ)
1921年、東京都生まれ。「小説の名人」と讃えられ、純文学から中間小説、推理小説、犯罪・スパイ小説、歴史・時代小説、恋愛小説など多種多様なジャンルにまたがって作品を発表。初期の代表作『秋津温泉』や、『泥だらけの純情』『新宿警察』など、映画・ドラマ化された作品も数多い。1952年「罪な女」等で第27回直木賞を受賞。

監修:杉江松恋(すぎえ・まつこい)
1968年、東京都生まれ。ミステリーなどの書評を中心に活動中。著書に海外古典ミステリーの新しい読み方を記した書評エッセイ『路地裏の迷宮踏査』(東京創元社)、『読み出したら止まらない 海外ミステリーマストリード100』(日経文芸文庫)など。2016年には落語協会真打にインタビューした『桃月庵白酒と落語十三夜』(KADOKAWA)を上梓。近刊にエッセイ『ある日うっかりPTA』(KADOKAWA)がある。

ジャンル
出版社
アドレナライズ
電子版発売日
2017年05月12日
コンテンツ形式
EPUB
サイズ(目安)
5MB

新宿警察(6) 喜劇篇 新宿の夜の神々 のユーザーレビュー

レビューがありません。

新宿警察 のシリーズ作品 1~10巻配信中

※予約作品はカートに入りません

1~10件目 / 10件
  • 新宿警察(1) 捜査篇 新宿警察
    東京・新宿にある警察署を舞台に、燃えるような情熱をもった刑事たち  聞込みは、運が左右する。不意に思いがけないことをきかれて、すらすら思い出せるものではない。それに、なにか大事な目撃をした者が、聞込みの時に居合せなければ、それきりである。それに喋るほうは無責任で、正確を期そうとするわけではない。それらの悪条件を克服するのは、犯人を捕えないではいられない情熱と運と、足が棒のよ...
  • 新宿警察(2) 風俗篇 新宿心中
    夢破れた若者の葛藤……そして彼らを餌にしようと犯罪組織が手を伸ばす  特捜本部が設けられ、殺しの事件のベテランたちが、必死の活動を続けたからといって、ホシがあげられるとはかぎらない。とりわけこの種の偶発的な事件には、怨恨とか痴情とか金銭利害といった明確な特徴がなく、一つの線を深く追及してみることが出来ない。本庁の星野と所轄の山辺は、ジュクの暴力団関係を、一週間以上も洗ったが、...
  • 新宿警察(3) 対決篇 復讐の論理
    新宿の裏社会でうごめく人物を焦点にした、暗くて重い人間模様  彼は死んだも同然だったのだが、そんな彼を迎え入れてくれる連中がなくはなかった。俗に悪党とよばれる犯罪者たちと暴力と悪事で暮している連中だった。彼はそれで新宿へ舞いもどり、この部屋へ住みつき、彼等の仲間になった。しかし彼はここではとうてい生きられなかった。彼はまともに将来がある人生にしか興味がないのであり、ここでは...
  • 新宿警察(4) 新宿 その暗黒の恋
    あこがれと希望をもってこの街に集まった若者たちは、いつしか金のために恋をも売り渡していた  女は誰しもそうなのだが、とりわけ美人は美貌を鼻にかけ、それで人生をくるわせてしまう。彼女も、正にそういう一人で、美貌を武器に、この新宿の盛り場のキャバレーのマダムになったのだが、彼女が得たものは、いくらかましな物質的な自由と、美貌への過信くらいなものにちがいない。根来は、こういう種類...
  • 新宿警察(5) 純情篇 若い刑事
    鬼のように厳しく犯罪者に対する刑事にも自分の生活があり、大切な思いがある  まったく男らしい奴という定評があり、彼は職務のためには死ななければならないと、覚悟をきめている。三十すぎなのに、まだ独身でいるのも、そのためなのである。それほどの男なのだが、人間にはかわらないのであって、そんな彼にも弱点がある。女のホシをあつかうのが苦手なのである。しかし今の気重さは、苦手以上のもの...
  • 新宿警察(6) 喜劇篇 新宿の夜の神々
    都会に生きる者の孤独や貧困に苛まれる人の危うさ、その人間ドラマを描く  ストッキングや下着はそれを脱がせる手間からみると、一円にもならない程度の品物で、処分も面倒なのである。まともな物盗りなら、そんなものを盗って、手懸りをのこしたりしない。つまり盗る以上の気持ちが加わっているのであって、痴話喧嘩の揚句だとか、近親の怨みをかって、そんな目にあわされたという場合が多い。さんざん...
  • 新宿警察(7) よるべなき男の仕事・殺し
    殺しの依頼をする謎の美女、そして“仕事”を淡々と行う殺し屋は何を思うのか  細身のシガーはむろん作業衣姿とは不釣合いな、贅沢なものだったが、ライフル同様それも彼の仕事の道具なのだった。彼はシガーの先端からのぼる白い煙の行方を見た。ほとんど風はなく、白い煙は真っ直ぐのぼって行き、五、六センチのところで揺らめき、速度を落し、ゆらゆらと乱れながら真上へのぼって消えていた。弾にとって...
  • 新宿警察(8) 人情篇 新宿裏町小唄
    時として哀れな者、弱者を相手にしなければならない刑事の宿命  子供に罪はないのである。母親をぱくったあと、子供はどうするんだろうなどと思っていると、だんだん根来はしめっぽい気分になってきた。こういう気持ちは、思いがけない危険を招くおそれがある。それで根来は踏みこむ気になった。待機した連中へ、三浦がその旨を知らせてまわってきた。もうあたりはすっかり暗くなり、人通りもめっきり少...
  • 新宿警察(9) 活劇篇 真夜中の狩人
    うずまく欲望、愛、憎悪……眠らない街・新宿で起きた数々の難事件に挑む  彼は昨夜十時すぎまでちんぴらの傷害事件に取組んでいたし、今日は非番なのだった。その彼を呼び出さなければならないということは、十時以後いくつかの事件がおきて、刑事たちは出はらっているということなのである。それはまた宇野が目の廻るようないそがしい目にあっているということなのである。まったく所轄の刑事は、ばかい...
  • 新宿警察(10) あたしにも殺させて
    シャリーと呼ばれるその娘は、少女売春のかすりを取るような顔役だった  一人二人でなく、数人の女の声がする。ほとんど同時に、どっと乱闘がおこったような音が聞えてきた。ちょうど根来が歩いている右側の路地からの騒ぎである。それで根来は、反射的に駈けだし、その路地の中をのぞいた。瞬間、目の前に、若い女が立ちはだかった。はっと根来が立ちどまると、まだ十六、七の黒っぽいツナギのような服...

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています